アメリカ・カリフォルニア州に5年生活している僕が、アメリカ生活や旅行で最低限知っておきたいマナーをまとめました。
日本では当たり前だった行動や癖もアメリカでは失礼にあたることもあります。
人間関係のトラブルなくアメリカ生活をおくるためには必要な知識だと思います。
英語力だけがフォーカスされますが、英語だけできてもマナーが悪ければ現地の人と仲良くなるのは難しくなるかもしれません。
アメリカ駐在、留学、旅行の予定がある方はぜひ最低限のマナーを知っておきましょう。
目次
アメリカのマナー : 日常生活編
日常生活で気を付けたいマナーを5つ紹介します。最初はチップに戸惑うと思います。
アメリカではサービスを受けたときに感謝の気持ちや対応への満足のしるしとしてチップを払います。
レストラン、タクシー、美容室などでは税抜きの支払い額の10~20%くらいが相場です。
レストランでは基本的にテーブル会計で、クレジットカードで支払うとMarchant(お店)用とCustomer Copy用の2つのレシートが渡されるので、Marchantの方にチップの額と合計支払額とサインをしてテーブルに置いて帰ります。
レシートに『Gratuity』と記載があるときもありますが、これもチップの意味です。
また、他にも次のときにもチップを払いますが、だいたい3~5ドルを渡します。
- Vallet Parking(店の前のスタッフに車を渡せばあとは駐車してくれるサービス)
- ホテルの荷物預かり
- ディラーの無料洗車
- ゴルフクラブを吹いてくれた時
チップを渡す場面はたまにありますので、1ドル札は常に数枚持っておきましょう。
スタバやファーストフード店ではチップは不要です。
アメリカでは家の中も土足で生活していると聞いたことがあるかもしれません。
たまに玄関が開けっぱなしになってる家に人がいるのが見えたりしますが、本当に家の中で土足で生活している様子がうかがえます。
しかし、すべての家庭で土足生活してるわけではなく、家では靴を脱ぐ家庭もあります。
おうちに上がるときは靴を脱いだ方がいいかは確認しましょう。
洗濯物の外干しは、景観を損ねたり、窃盗や放火などの犯罪のリスクを減らすことも考えられて法律で禁止されている州もあります。
アメリカでは乾燥機で洗濯物を乾かします。
大事な服を乾燥機にかけたくないなら、家の中で物干し竿で乾かしましょう。
アメリカではレストラン、カフェなどでは意外と自動ドアが少ないと思います。
だれかに続いて建物に入ろうとするとドアを開けたまま待っててくれますので、そのときは『Thank you!』とお礼をいいましょう。
こちらもすぐ後ろに人がいたらドアが閉まらないようさりげなくおさえて待っててあげましょう。
また、レディーファーストの文化もあって男性が女性に対して行いそうですが、女性が男性に対してドアを抑えて待っててくれる場合もあります。
アメリカの道路を走っている黄色いスクールバス。
スクールバスがストップサインを出して停車しているときは子供が乗り降りしているので、周りの車は安全のために停車する必要があります。
ただ、僕は5年アメリカに住んでますが、このシチュエーションに遭遇したことがほとんどありません。
アメリカのマナー : ビジネス・コミュニケーション編
ビジネスやコミュニケーションで気を付けたいマナーを2つ紹介します。
笑顔も忘れずに。
アメリカで握手を左手ですると『嫌い・好きではない』という意味になります。
握手はかならず右手でしましょう。
また、握手するときにふにゃっと弱く握るのを『Dead Fish Handshake』といい、エネルギーが弱く死んだ魚を握るような気持ち悪い印象を与えてしまうようです。
勇気を出してちょっと強めに『グッ』握りましょう。
コロナ以降はおたがいの拳同士を『コツッ』っと合わせるグータッチの挨拶も増えてきましたね。
アメリカでは挨拶でハグします。
ただ初対面ではハグする機会はそんなに多くなく、握手か言葉の挨拶がほとんどだと思います。
ハグか、握手か、言葉の挨拶だけかは人によりますので、相手がどれで来るのかを見極めて柔軟に対応しましょう。
アメリカのマナー : 食事編
食事の場面で守りたいマナーを2つ紹介します。
ラーメンやスープを食べるときは『ズルズル』と音を立てないように気を付けましょう。
つい癖でやってしまうんですよね。
妻が音を立ててラーメン食べてたら『えっ!?』って感じでかなりビックリした表情で隣の人に見られたので、やはり音を立てて食べるのはアメリカでは無作法なのでしょうね。
食器の音にも注意が必要で、ナイフ、スプーン、お皿などガチャガチャしないように気を付けましょう。
レストランでは自分たちのテーブルを担当するウェイターさんがいます。
レストランによってはウェイターさんが最初に自己紹介してくれますので、その最初に対応してくれた人に料理や飲み物を注文しましょう。
また、ウェイターさんを大声で呼ぶのもマナー違反なので、アイコンタクトと謙虚なジェスチャーで知らせましょう。
担当のテーブルに気を配ってくれていることが多くチップもかかっているので、意外と放置される心配はありません。
アメリカのマナー : 日本人の癖・ジェスチャー編
つい日本人がやってしまう癖やジェスチャーで気を付けたいマナーを3つ紹介します。
写真を撮るときにピースサインすることが日本では多いですが、アメリカではあまりみたことがありません。
ピースサインは同性愛や勝利などの意味を表すのだとか。
ただ、海外からの旅行者とかも多いので、そこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。
日本だと『おいで』の手招きは手のひらが下になりますが、アメリカでは手のひらを上にします。
手のひらを下にすると逆の『バイバイ』の意味になります。
咳やくしゃみをするときは肘の内側にしましょう。
とくにくしゃみはつい癖が出てしまいますが手の平にはしないように。
あと、人前で咳き込んだり、鼻水をすすったり、鼻をかむのも良くないです。周りからムッ!?って顔されます。体調不良なら人に移さないよう自己管理が求められる文化だと思います。
また、近くでくしゃみした人がいたら知らない人にも『Bless you』と声をかけるシーンを目にしますが、これは『お大事に』や『神のご加護がありますように』といったニュアンスのようです。
逆に『Bless you』と言われたら『Thank you』とお返ししましょう。
アメリカ生活や旅行で知っておきたいマナーまとめ
ついいつもの癖が出てしまうこともありますが、まずは『食事のときに音を立てない』から意識してやってみてください。
差別用語を口にするのももちろんNGですが、日本人は謙虚で差別用語を言う人も少ないと思いますのでここでは割愛しました。
褒めるつもりだったとしても、身長や顔など身体の特徴にたいする言葉もときに失礼になるので注意しましょう。
また、知らずにやってしまうとアメリカでは逮捕される行動もあるので、渡米前に最低限のアメリカの規制や文化を知っておきましょうね。
【アメリカ暮らしの様子】渡米前に知っておくべき日本とは違う文化と生活
最低限のマナーができていて相手に不快感を与えなければ、英語に難があってもまぁなんとかなります。
それでも、英語ができたらスムーズに現地のお友達と話せるし、やりたいこともできるので、絶対に英語力はあった方がいいでしょう。
普段の生活や渡米の準備などで忙しいとは思いますが、効率的に最低限日常生活に特化した英語を勉強しておくことはおすすめします。