アメリカの独立記念日の過ごし方について紹介します。
僕は2018年からアメリカ・カリフォルニア州に駐在していて、独立記念日をアメリカで何度か過ごしました。
今は駐在でアメリカに住んでいて、いずれ日本に帰るならアメリカでしかできないことを今とにかく楽しもうと思い過ごしています。
もしあなたが留学、駐在などで一時的にアメリカに滞在しているなら、日本にはない独立記念日を楽しむのはいい思い出になると思っています。
アメリカの独立記念日ってどんな過ごし方するの?日本人でも楽しめるの?
という疑問の解消に役立つ記事ですので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アメリカ独立記念日とは?
独立記念日は次のように呼ばれ、毎年この日は休日になります。
- Independence Day
- 4th of July
- July 4th
7月4日がアメリカの独立記念日です。
独立記念日の過ごし方を説明する前にちょっとだけ歴史のお勉強をはさみます。
独立記念日の7月4日は1776年にアメリカがイギリスからの独立を宣言した日です。
7月4日は実際に独立した日ではないそうです。
17~18世紀、アメリカ東海岸の13州はイギリスの植民地でした。
イギリスはアメリカ大陸で行われたフランスとの戦争(1754~63年のフレンチ・インディアン戦争)にお金を使ってしまい、財政危機の解消手段として植民地のアメリカに高い税金を課していました。砂糖や印刷物などにも。
そのイギリスに対する税制の不満がたまり、独立戦争のきっかけとなった『ボストン茶会事件』が起こります。
ボストン茶会事件とは、1773年にイギリスの茶税法に反対したアメリカ植民地側がボストン港停泊中の東インド会社の茶箱1万5千ポンドを海に投げ捨ててしまったのです。それに対しイギリス側はボストン港を封鎖する措置をとり、アメリカとイギリスの緊張が大きく高まった事件でした。
そして1775年、レキシントンでイギリス軍との武力衝突から独立戦争へと発展します。
まだ戦争中でしたが、1776年7月4日にアメリカ大陸会議で独立を宣言。この「7月4日」がのちに独立記念日となります。
決戦の末、1783年アメリカ植民地側が勝利し、その年のパリ条約で正式にイギリスから独立することができました。
しかし、ここで50州すべてが独立したのではなく、最初は13の州の独立から始まりました。当時、イギリスの植民地だったニューヨーク、ジョージア、マサチューセッツなど主に東海岸の13州です。
その後、スペインやフランス支配下だった土地も買収、割譲、併合を経て、現在のような50州のアメリカ合衆国になりました。
不利な戦いだったのにもかかわらず『自由と平等』を掲げ、見事イギリスに勝利したアメリカ。自由の国・アメリカと言われますが、この『自由』というのは歴史的にもアメリカ人に受け継がれてきた精神だったのですね。
スポーツ観戦で試合開始前にアメリカ人が胸に手を当てて国歌斉唱するのですが、この『自由』を勝ち取った歴史を知っていると国歌斉唱のときの感動が増すはずです。
アメリカ独立記念日の過ごし方とイベント
独立記念日が近づくとアメリカ星条旗を飾る家や、小さな旗を付けて走っている車も増えてきます。
そして、当日はお祭りのような雰囲気になり、各地でいろんなイベントが盛大に開催されます。
一日のスケジュールは次のような流れです。
- 午前中 : パレード参加
- 午後~夕方 : バーベキュー、地域のイベントに参加
- 夜 : 花火大会
とくにパレードと花火は見逃さないようにしましょう。
この日は挨拶として『Happy 4th!!』と声をかけられたりもします。
ちなみに独立記念日の前後にバケーションをとるアメリカ人も多いので、仕事が停滞しないよう注意しましょう。
パレード開始前から道路が封鎖され、沿道にはパレードを見るべく多くの人が待機しています。そして、パレードが始まるとアメリカ色(赤、青、白)で着飾ったいろんな人たちが行進します。
- 地域で活動するスポーツチーム
- ガール、ボーイスカウト
- 警察、消防車
- アメリカっぽく赤、青、白の服装した人たちなど
個性的な格好もおもしろく、今年は自由の女神が一輪車で登場して大声援を浴びてました。(笑)
お住まいの地域に伝統的なパレードがあるか確認してみましょう。
独立記念日の当日の食事は家族、親戚、友人といっしょにバーベキューです。
ほんとうにバーベキューはアメリカ人の伝統行事なのですね。
近所のコミュニティープールは大混雑で、今年もそれぞれの家庭が集まってバーベキューとビールを楽しんでいました。
子供はプールで遊んで、焼いた肉を食べてとマジでお祭りですね。
他にもハンバーガー、ホットドック、カップケーキなども。
独立記念日当日の夜はいろんなところで花火が上がります。
7月はサマータイムなので日没も遅く、花火大会の開始は夜9時とか遅めになります。
花火は15~30分ほど続きます。
日本の花火大会は場所取りが必死ですが、僕の住んでいる地域では場所取りもせずに9時前にふらっと広場に集まっても問題なくみれて楽です。アメリカは広い土地があるので、日本のようにシビアな場所取りが必要ないのはいいですね。
ただ、車で来る人も多いので、花火終了後は周辺道路が大渋滞。
テーマパークでも花火が上がります。(写真はカリフォルニア・ディズニーランド)
ちなみにアメリカでは基本的に花火は違法なところが多いのですが、独立記念日では花火は許可されています。
自分でも花火を打ち上げることができるので、遅くまで花火をあげている家庭もあります。今年は10時頃までバンバンと鳴り響いてました。
地域によりますが近所のコミュニティではイベントも開催されます。例えば、
- コンサート
- マラソン大会
- ビーチバレーボール大会
- ビンゴ
- ミニ遊園地など
何があるかは地域によりますので、お住まいのコミュニティーのイベント情報を確認してみましょう。
アメリカ独立記念日の過ごし方まとめ
7月4日はアメリカの独立記念日で祝日です。
当日は次のイベントがあって日本人でも楽しめます。
- 午前 : パレード
- 午後~夕方 : バーベキュー、地域のイベントに参加
- 夜 : 花火
独立記念日はとても派手でアメリカらしい過ごし方ができますので、ぜひこのアメリカでしかできないことを体験してみましょう。
アメリカでしかできないこと〜アメリカでやり残した事はない?~
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アメリカの行事以外にも、生活、規制、文化など日本とは違うこともたくさんありますので、知った上で気をつけて過ごしましょう。