アメリカで人気の国立公園・イエローストーンの観光を計画しているとつぎの疑問が出ると思います。
イエローストーンのすぐ下にグランドティトンって国立公園があるけど行った方がいい?
グランドティトンはイエローストーンのすぐ近くなのに広がっている景色はまったく異なります。
僕もあまり期待が高くなかったですが、訪れてみたら想像を遥かに超える絶景が広がっていて、おすすめしたい国立公園の一つになりました。
それでも、ほとんどの人にとってイエローストーンの観光が旅行のメインになるでしょう。
グランドティトンは半日だけで満足した観光ができるよう、北から南へ効率よく回れる順番で見どころを8つ紹介します。
また、個人的にイエローストーンをふくめても一番だった絶景スポット「オックスボウ・ベンド」も紹介します。
グランドティトン国立公園は見どころがコンパクトにまとまっていて回りやすく、駐車場から絶景スポットまで近いところが多いので子連れ旅行にもおすすめです。
半日でもいいのでぜひ訪れてみてください。
目次
グランドティトン国立公園とは?
グランドティトンはワイオミング州の北西に位置し、人気のイエローストーンのすぐ南にあるので、よく一緒に観光される国立公園。
動きのある間欠泉や熱水泉のイエローストーンに対し、グランドティトンは壮大で静かな大自然に特化した印象です。
雄大な大草原、ロッキー山脈で最も美しいとされる岩山・ティトン連山、透明度の高い鏡のような水面の湖や川が特徴です。
この大自然の中でトレイル、川遊び、乗馬、ドライブなどいろいろなアクティビティを楽しめます。
日本人にはあまり知られてませんが、アメリカ人の国立公園ランキングを調べてみるとよく上位に入っています。
観光のベストシーズンは6~9月。
僕は9月中旬に行きましたが寒暖差がけっこうありました。朝は一桁台まで冷え込みますが、昼は暖かくなり薄い上着を一枚羽織って過ごせました。
調整できる服装を準備して観光しましょう。
グランドティトン国立公園の見どころと回り方
イエローストーン側(北)から南下するルートで効率的な順番で見どころを紹介していきます。もし南から北上する場合は逆の順番で立ち寄ってください。
紹介するスポットはすべて駐車場からすぐなので、お子さんでも安心して回れます。
透明度の高い美しい湖が岩山(マウントモラン)を鏡のように静かに映し出し、それを囲う茂みと森で絶景を生み出しています。
言葉を失って立ち尽くすほどのきれいな景色が広がっていました。
この「オックスボウ・ベンド」がイエローストーンもふくめたスポットの中でも一番の絶景だと思うほどです。
グランドティトン観光にあまり時間をとらないと思いますが『ここだけは絶対に見て!』と言いたいスポットです。
ここにいられる感動を味わいながらしばらく時間を過ごしました。
穴場スポットなのかあまり混雑はしておらず、駐車場からもすぐなので子連れにもおすすめです。
オックスボウ・ベンドからTeton Park Rdに入ってすぐの巨大なダム。
橋をはさんで片側は連なる岩山をきれいに映す湖が広がり、その反対側にはダイナミックな水量で流れるスネークリバーの上流を見ることができます。
約2300mの標高の高台からグランドティトン国立公園の壮大な草原を一望できるスポット。
高い山などの視界をさえぎるものが近くにないので、どこまでも広がる草原の景色を楽しめます。空を反射するスネークリバーも見えます。
途中の小さな駐車場に停めるとすぐ「Jackson Lake Overlook」があり、林の奥にジャクソンレイク、その先にはグランドティトンの連山が見れるところがあります。
Signal Mountain Summit Roadを車で30分ほど登っていき、紹介した2か所とも駐車場からすぐ。
岩山を反射する透明感のある小さくも美しい湖。
グランドティトンの人気スポットといったらジェニーレイクですが、僕が行った2022年9月はJanny Lake Scenic Driveが封鎖されていて、ジェニーレイクビジターセンターも大混雑で駐車できなかったので、短い時間できれいな湖を見たければ「ストリング・レイク」もおすすめです。
もしグランドティトンの観光に丸一日とれれば、ストリングレイクかジェニーレイクでトレイルをすると気持ちいいと思います。
ポツンとある木造のかわいらしい教会とバックにそびえたつグランドティトンの主峰がいい感じにマッチしたスポット。
教会の中にも入れます。
祭壇の奥の窓ガラスからはグランドティトンらしい美しい山脈が広がります。
グランドティトン国立公園内で一番大きなビジターセンターで、お土産屋、展示物などが充実しています。トイレもきれい。
こだわった博物館のような作りで、どこかに和の要素も感じる外観が特徴です。
裏口から外に出るとそこには広大な草原の奥にティトン山脈が広がる景色が。
広々とした草原にレトロな建物がポツンポツンと数軒あり、背景には美しい岩山もある独特なスポット。
昔この土地を開拓したモルモン教徒と呼ばれる人々の建物が残されています。
透明度の高いスネークリバーがグランドティトンの岩山を映す静かな絶景スポット。
個人的には「オックスボウ・ベンド」の次に好きな景色でした。
舗装されてない狭いじゃり道を15分ほど運転して駐車場まで行きますので、無理せず徐行しながら運転してください。
巻きあがる砂で車が汚れる覚悟が必要です。
グランドティトン国立公園観光に必要な基本情報
グランドティトン国立公園の観光に必要な情報もまとめました。
入園料は35ドル/車一台(1週間有効)です。
僕はイエローストーン国立公園から来たので北側から入園しましたが、北にはゲートがなく入園料を払わずに入園できました。
南エントランスにはゲートがありますので、入園料を払わなければいけません。
国立公園の年パスは1年間どの公園にも入場し放題で80ドルなので、1年で3回以上いく人にはお得。
最寄り空港はすぐ南のジャクソンホール空港ですが、日本からやアメリカの主要空港からでもどこかの空港で一度乗り継ぎになることが多いです。
このため、ユタ州・ソルトレイクシティから5時間かけてドライブで訪れる人も多いようです。ソルトレイクシティからはイエローストーンを目指し北上していく途中にグランドティトンがあります。
僕はイエローストーンの後に半日だけグランドティトンも観光して、そのままソルトレイクシティまで南下しました。
イエローストーンとくらべるとグランドティトンは小さくて観光スポットも少ないので、短い時間で主要スポットをまわることができます。
半日から一日あれば見どころをほぼ制覇できるはずです。
僕は半日だけでしたが、紹介したスポット8つと北エントランス側の「ジャクソンレイク・オーバールック」や「グレイシャー・ビュー・ターンアウト」など他にも4つほどスポットを回ることができましたので、まわりやすい国立公園だと思いました。
実際は以下のとおり5時間で10か所以上回れました。
- 9時 : 北エントランスのグランドティトン国立公園のサインを通過
- 9~14時 : 公園内の観光
- 14時 : 最後の観光スポットを見終えた
グランドティトン国立公園内のホテルか、南エントランスからすぐの「ジャクソン」という街に1泊できれば、かなりゆとりを持って観光できるはずです。
ジャクソンは車で通りかかりましたが、木を基調とした建物が建ち並ぶ落ち着いた景観の街並みでおしゃれでした。お土産屋、レストラン、バーなども充実していました。
グランドティトン国立公園の見どころまとめ
グランドティトン国立公園の半日で回れたスポットの中から8つに厳選して紹介しました。
しかし、ほとんどの人がイエローストーンがメインになり、グランドティトンに十分な時間をとらないでしょう。
もし時間がないならつぎの3つだけでも訪れてみてください。
- オックスボウ・ベンド
- ストリング・レイク(かジェニーレイク)
- シュワバッカー・ランディング
この3つをあげた理由は、存在感のある岩山が透明度の高い川に映る美しい景色がグランドティトンの特徴だと思っているからです。
『グランドティトンはなぜこんなにマイナーなんだろう?』と最後に疑問が残るほど、想像を遥かに超える絶景が広がっています。
ぜひイエローストーン国立公園と一緒に訪れてみてください。