アメリカ・カリフォルニア州東部にあるデスバレー国立公園を紹介します。
僕は約5年アメリカに住んでいて、これまで10箇所以上の国立公園に行きました。
国立公園はそれぞれに個性がありますが、デスバレー国立公園は『とにかく広大な砂漠の灼熱大地』が特徴です。
観光スポットを調べていると、デス(死)とかデビル(悪魔)とか物騒な言葉が出てきますが、このデスバレーの過酷さを表現するには過言ではない言葉でしょう。
でも、ちゃんと準備すればその先で待っている絶景を見ることができます。
観光スポットと回り方、準備すべきものをまとめました。
ここでしか見れない壮大な景色と暑さに圧倒されるはずですので、ぜひご旅行の参考にしてみてください。
>>アメリカでしかできないこと~アメリカでやり残したことはない?~
目次
デスバレー国立公園の基本情報
国立公園名称 | Death Valley National Park |
ホームーページ | https://www.nps.gov/deva/index.htm |
ファー二スクリークビジターセンター所在地 | Furnace Creek, CA 92328 |
電話番号 | (760)786-3200 |
入場料 | 車一台30ドル (チケット購入日から7日間有効) |
デスバレーを直訳すると『死の谷』と物騒な名前ですよね。
昔のゴールドラッシュ時にこの土地を訪れた人が命を落としたと言われています。生き残った人が『さらば、死の谷』と言ったことからデスバレーと命名されたそうです。
国立公園は岩手県とほぼ同じくらいの面積で広い。
デスバレー国立公園はカリフォルニア州東部にあり、ラスベガスのネバダ州までもすぐです。
電車や飛行機のアクセスはありませんので、主に車で向かいます。
ラスベガスからは西に2~3時間。
ラスベガスからなら旅行ツアーがいくつか開催されていますので、自力で行くのが心配ならツアーを利用するのもありだと思います。
ロサンゼルスからは北東に3~4時間で着きます。
1913年に最高気温として57℃を記録、最近だと2020年に54.4℃に達しました。
海面よりも低い標高とシエラネバダ山によって囲まれた盆地で、空気が循環しないので谷には太陽の熱で温められた暑い空気が閉じ込められてしまっているそう。
つぎの過酷な気候はデスバレー国立公園の特徴です。
- とにかく暑い
- 容赦なく強い日差し
- 汗もすぐ乾くほどの乾燥
観光に来た外国人でも危険さがわかるよういろんな国の言葉で暑さの警告する看板がありました。
実際どのくらい暑いかというと…
僕が行った6月でも朝10時前からすでに40℃を超える暑さでした。夏は50℃を越えます。
汗はかいていたはずですが、湿度が低く一瞬で乾くので肌がベタつかず。
黒い車で行きましたが、車の表面が熱くなりすぎて『もはやこの車の表面でバーベキューできそう…』とか考えていました。
車で走りながらウォッシャー*を使うと、一瞬で水が乾いてしまいます。
(*ウォッシャーとはワイパーレバーを手前に引くと水が出てフロントガラスを掃除するやつ)
ウォッシャー液がフロントガラスの外側に到達する前に乾いてしまうので、窓の外側が綺麗にならなかったほどです。
デスバレー国立公園の観光スポットと回り方
広いので公園内はずーっとドライブすることになり、各観光スポットまでは数十分かかります。
このため事前に観光スポットをチェックしてから旅行した方が良いので、僕のおすすめの回り方順で紹介していきます。
ハイキングもできるのですが、冬以外は暑すぎて危険なので深入りせず、観光スポットをちょっと見て帰ってくるくらいでいいはずです。
駐車場から観光スポットまですぐに着けて、車の故障も懸念して道路状況がいいところのみに絞りました。
公園内はなにもない砂漠の景色がずーっと続きます。
このスケールの大きなまっすぐな道のドライブを楽しみながら、観光スポットに向かいましょう。
無音地帯の発見
ドライブ中、適当になにもないところで車を停めて降りてみたら『まったくの無音地帯』がありました。
そこでは、車、風、動物の鳴き声などの物音が一切ない場所があり、なんか神秘的に感じたのでしばらくその場に浸っていました。
普段は常に物音とともに生活しているはずなので、一度ここで『無音』に浸ってみるのもいいと思います。
『これぞ砂漠!』といった感じのピュアな砂丘地帯です。映画『スターウォーズ』の撮影場所になったとも言われています。
砂はめちゃくちゃ熱くなっているので、サンダルでは歩けません。
岩を絵の具で塗ったかのような岩山です。
一方通行のアーティストドライブから入ってちょっと狭い山道をいくと奥にあります。
思ったほどカラフルではなかったですが、人気のスポットの一つ。
北アメリカ大陸で最も海抜が低く(-86m)、一番暑くなるスポットです。
ここがデスバレー国立公園のメインの観光スポットだと思います。
暑さで干上がってできた真っ白な塩道を歩いてみましょう。
岩山には海の位置を示す目印があって、海よりも低い位置にいることを実感できますよ。
夕方は夕日でまた違う景色へと変わります。
公園内には日影がなく、休憩と食事をするならファーニスクリークビジターセンターがいいと思います。
エコバッグ、Tシャツ、マグネットなどのお土産も売ってたり、展示コーナーやトイレもありました。
また、公園入口付近にもいくつかギフトショップがあり、マグカップのデザインが個性あって好きです。
ガイコツが暑くて干上がっているイラストや、地球で一番暑いことを全面に押し出したものだったりとユニークなデザインなのでお土産として買い物してみてはいかがでしょうか。
ウェーブしている岩山を高台から見れます。
時間帯によって日当たりが変わるので岩山の色も微妙に変化します。
自然が作り上げた壮大な景色は見ていて飽きないですね。
ダンテズビューでは干上がって塩で白くなった地帯(バッドウォーター)を標高1669mの高台から見下ろせます。
静かな場所なので、この景色に浸りながらボーっと自分の世界に入るのもいいでしょう。
デスバレー国立公園観光の注意点と準備すべきもの
とにかく暑い・乾燥・強烈な日差しで熱中症のリスクがあるので、つぎの準備をしていきましょう。
- 水・水・水(最低一人1ガロン/一日は必須)
- 日差し対策(サングラス、日焼け止め、帽子)
- 軽食
- 履き慣れたスニーカー
- 汚いトイレで用を足す覚悟(観光スポットにあるトイレは汚かったので…)
公園の中のガソリンスタンドは値段が高いので、かならずガソリンを満タンにしてから公園に入りましょう。
長時間のドライブになり、お腹が空いても都合よくレストランは出てきませんので、軽食を準備しておきましょう。
特にお水は十分な量を準備してください。
ビジターセンターでも水の準備をとにかく強調していました。『Wafer! Wafer! Wafer!』って。
暑すぎるので日差しを気にする女性には不向きかもしれません。
また、公園内はずーっとドライブになるので、小さい子供は飽きてしまいそうで家族旅行には好みが分かれると思いました。
ちなみに僕は一人旅で訪れました。
このデスバレー国立公園でしか見れない景色を見たい、でも気候がヤバそうでなんか心配というのがこの旅行のネックでした。
こんな極地で車が故障する、ガソリンがなくなる、事故にあうなどのトラブルにあったらどうしようと。
自力で旅行するのがどうしても心配な場合は、現地のツアーを申し込んでしまうのも手です。
デスバレー国立公園周辺の僕が泊まったホテル
僕は国立公園外(ネバダ州側)にある『デスバレー・イン』というホテルに泊まりました。
ホテル名称 | Death Valley Inn & RV park |
ホテル所在地 | 651 US-95, Beatty, NV 89003 |
電話番号 | (775)553-9400 |
価格はリーズナブルで素泊まり85ドル(2019年6月)で、清潔感のあるシンプルなお部屋だったので快適でした。
国立公園の東出口を出るとすぐなので、そのままラスベガスへ行くにもいい立地でした。
デスバレー内の観光スポットからは1時間くらいかかってしまいますが、またデスバレーに戻らずにそのままラスベガスへ抜ける場合は2〜3時間でラスベガスに着きます。
とはいえ、正直わざわざデスバレー周辺のホテルに泊まるよりかは、ラスベガスから日帰りで訪れた方が効率よく周辺観光できるのでは?と思いましたけどね。
デスバレー国立公園の観光スポットまとめ
デスバレー国立公園では広大で灼熱な砂漠の大地に圧倒されるはずです。
広大な大地でのドライブを楽しみつつ、次の3つは見てもらいたいところです。
- バッドウォーター
- ザブリスキーポイント
- ダンテズビュー
なんの音もまったく聞こえない無音地帯も神秘的で、そこでたたずむ体験も特別でした。
とにかく暑いので、水を十分に準備してください。
とても暑いまさに極地になりますので、車の故障などのトラブルが心配な場合はラスベガスから日帰りツアーの利用を検討してみてください。
デスバレー国立公園から南に3~4時間行くとジョシュアツリー国立公園もあります。ジョシュアツリーではまた違った不思議な景色を見れますので行ってみてください。
アメリカ・ジョシュアツリー国立公園の見どころ~砂漠で踊る植物たち~
車で5時間くらい西に行くとセコイア国立公園もあります。
セコイアでは見たこともないくらい巨大な木がたくさんあってこちらもおもしろい国立公園。