アメリカらしいダイナミックな大自然が集まる世界的にも人気の観光スポット・グランドサークル。
グランドキャニオンやモニュメントバレーなど一生に一度は見てみたい絶景がそこに。
僕はこれまで4回グランドサークルを旅行しました。
2歳の子連れでロサンゼルス周辺からロードトリップでグランドサークルを回ったこともあります。
グランドキャニオン、アーチーズ、キャニオンランズはひとり旅でも回ったこともあり、グランドサークルの観光スポットを一通りおさえた僕が各観光スポットを紹介します。
また、準備するもの、子連れ旅行の注意点なども記載しました。
スポットはどれも世界一といえる絶景ばかりなので、実際に訪れてその目で最高の景色を見てみてください。
息をのむ壮大な絶景にただただ圧倒されることでしょう。
目次
グランドサークルとは?
グランドサークルはアメリカ西海岸のグランドキャニオン国立公園やホースシューベントなどの絶景スポットが集まったところ。
ユタ州とアリゾナ州の境にあるレイクパウエルという巨大湖を中心にした楕円状のドライブコースです。
長年かけて自然の力で浸食されてできたウェーブ、巨大な渓谷、丘などの独特かつ神秘的な地形で、大自然の力強さに感動する絶景が特徴。
また、ナバホ族と呼ばれるアメリカ先住民が暮らす土地もふくまれ、都市部の観光とは違った非現実の文化に触れることもできます。
国立公園の入場料は車一台30~35ドルですので、このロードトリップで国立公園に3か所以上行く場合は、年パス(80ドル)を買っておいた方がお得です。
最初の国立公園の窓口で購入しましょう。
モニュメントバレーとアンテロープキャニオンはこの年パスでは入れません。
出発はラスベガスがおすすめです。
ロサンゼルス周辺からだと8時間ほどかかるので一日は移動だけで潰れます。余裕を持った旅行スケジュールを組みましょう。
それでは、グランドサークルのおすすめ観光スポットを反時計回りで紹介していきます。
どの景色もずっと見ていても飽きない絶景です。また、たどり着くまでの道中も何もない広大な土地をドライブするというアメリカっぽい体験もあります。
ぜひ、この気ままなドライブも楽しんでください。
ラスベガス
カジノやシルクドソレイユなどのショーが有名。
ド派手なメインストリート「ストリップ」は散歩しているだけでも楽しめる世界各地から観光客が集まる眠らない街です。
ホテル前の巨大噴水に子供は釘付けでしょう。
ラスベガス発ツアーは多く組まれていて、グランドサークル旅行の出発の起点になることが多いです。
グランドキャニオン国立公園
長年のコロラド川の浸食によってできた世界最大級の渓谷。このスケールの大きさはアメリカらしい。
グランドキャニオンは朝日と夕日が人気。(↓Yaki Pointの朝日)
昼間の白みがかった渓谷もこれまた絶景で、グランドキャニオン本来の美しさが凄まじいことがわかります。
時間で変わりゆく美しい渓谷の様子は一日過ごしても飽きないと思います。
難しいトレイルでなくても駐車場から絶景スポットまですぐなので子連れでも安心です。
グランドキャニオン国立公園サウスリムの絶景ポイントをひたすら挙げてみた
国立公園内のヤバパイロッジ(Yavapai Lodge)は部屋の清潔感があって森の温かみを感じる内装で、お土産や食料品がある売店まで近く便利なのでおすすめのホテルです。
夜は星空もきれいですよ。
国立公園のエントランスからすぐのツサヤン(Tusayan)という街も便利です。
この街はスタバ、マック、ピザハット、ガソリンスタンド、スーパー、コンビニなどなんでもあって便利です。
僕は最近だとGrand Canyon Plaza Hotelに泊まりましたが、お部屋もきれいだし内装がグランドキャニオンの写真などが飾られていて旅行に来た実感とともに快適に過ごせました。
公園内のホテルがとれなかった場合はツサヤンのホテルでも観光は問題ないので検討してみて下さい。
セドナ
グランドサークル南端のパワースポットとして有名な「セドナ」。
レッドロックと呼ばれる美しい赤い岩山が特徴なのですが、緑も豊富にあって全米一美しい街に選ばれたこともあります。
4大ボルテックスと呼ばれる次のスポットでパワーをもらうスピリチュアルな気分を味わうのも。
- カセドラルロック
- べルロック
- エアポートメサ
- ボイントンキャニオン
お土産屋、レストラン、カフェも充実しています。
ピンクジープでガタガタの山道を上がっていくワイルドなツアーも体験したことがあります。子連れには厳しいですが、大人だけなら挑戦してみてください。
セドナのホテルは何度か泊まりましたが、きれいで値段もお手頃なコスパがいいホテルが多いです。
アンテロープキャニオン
長年かけて鉄砲水と風によって削られた岩がなめらかな曲線を描いた壁で、ネイティブアメリカンのナバホ族居留地で有名な絶景スポット。
一度はこの写真を見たことがあるはずです。
洞窟内に光が差し込むところもほんとうに美しい。
アンテロープキャニオンはロウワーとアッパーの2種類ありますが、我が家は子供が小さかったので難易度の低いアッパーにしました。
ツアー予約しないと入れません。ネットで確実に予約しておきましょう。
受付でチェックインを済ませ、時間になると集合場所からナバホ族のツアーガイドさんがピックアップトラックで入口まで連れて行ってくれます。
洞窟内ではガイドさんの説明やおすすめの写真の撮り方などレクチャーしてくれたり、家族写真をとってくれたりします。
ツアーが終わったらガイドさんにチップを渡してあげてください。
ホテルはペイジという街に泊まるケースが多いです。
ホースシューベント
コロラド川が長い年月をかけ大地を侵食して作り出した馬蹄のような形の渓谷。それを囲む川も美しい色です。
馬の蹄鉄に見えるのでホースシューと呼ばれています。
今では柵ができていますが、崖ではそれでも足がすくむと思います。子供は目を離さないようにしてください。
駐車場からは20分ほど坂道もある砂道を歩くので子供を抱っこしながら歩くのは大変でした。
モニュメントバレー
長年の浸食によって形成されたメサ、ビュートといわれる赤茶色の孤立丘が建ち並ぶスポット。
映画の撮影地としても有名です。
こちらもナバホ族の居留地です。
おすすめホテルは「The View Hotel」で、外には壮大なモニュメントバレーの景色が広がります。内装もナバホ族を思わせるインテリアが異文化です。
各お部屋のバルコニーからは夕日、星空、美しい朝焼けを楽しめます。
アーチーズ国立公園
侵食作用によってできた赤土の数々のアーチが有名な国立公園。
巨大な壁にぽっかりと空いた穴、薄くてすぐに折れてしまいそうな細いアーチなど、2000以上の種類のアーチが存在します。
デリケートアーチ、ランドスケープアーチなど観光スポットが多いですが、平坦な道からワイルドな道までいろんなレベルのトレイルがあります。片道2〜3時間のトレイルもあります。
子連れの場合は、どのスポットを見たいか?そこに辿り着くことはできるのかを調べて計画を組むようにしましょう。
キャニオンランズ国立公園
グランドキャニオンのような壮大な渓谷が広がっている国立公園。
観光エリアとしては以下の3か所ありますが、どれも川に隔てられており公園内で行き来することはできません。
- アイランド・イン・ザ・スカイ
- ニードルズ
- メイズ
観光しやすいのは「アイランド・イン・ザ・スカイ」です。
広大な渓谷のグランドビューポイントや、まさに空に浮かぶ島を思わせる空中庭園・Aztec Butte(トレイル要)もあり、探検が楽しいところです。
駐車場からすぐの絶景スポットが多いので小さい子連れでも安心です。
キャニオンランズ国立公園の見どころ、主要観光スポットから穴場まで!
アーチーズとキャニオンランズの観光ならエントランスからすぐ近くのモアブという街に泊まります。
僕はHoliday Inn Expressというホテルに泊まりました。朝食付きで内装もきれいなので快適でした。コスパがよかったです。
ブライスキャニオン国立公園
くぼ地の中にフードゥーと呼ばれるトゲトゲした赤茶色の岩が広がっています。
これも雨風が何千年の月日をかけて削って作り上げた不思議な絶景で、太陽光の当たり方で変わる色合いも神秘的な光景です。
ザイオン国立公園
ザイオンでは岩々が作り出す茶色い渓谷だけでなく緑も豊かでまた違った特徴を持っています。
アメリカ国立公園でも5位以内に入るほどの人気の国立公園。
難易度の低いトレイルコースもあります。
グランドサークルは湿度が低く乾いた気候です。
気温は夏の昼は30℃を超え暑くなりますが、夜は冷え込んだりと寒暖差があります。冬は気温が一桁になり雪で通行止めになることもあります。
雪も残らず気温が低すぎない4~10月が旅行にはよいとされています。
僕は9月と11月に2回ずつ旅行しました。
9月は気候もよくて軽装ですむので荷物を減らして旅行できましたが、朝夜は冷え込むので上着を準備しましょう。
11月は朝晩はかなり冷えるので厚めの上着が必要です。早朝からトレイルをする場合は寒さ対策はしっかりと準備しましょう。
事前にホテル、レンタカー、飛行機、ツアーなどの予約をしておきましょう。
国立公園内のホテルなら、半年~1年前に予約をとっておく方が安全です。
公園外のホテルは価格はリーズナブルで直前でも空いていることがありますが、公園のエントランスまで距離があったりするのでアクセスはチェックしましょう。
また、ウェーブを描く幻想的な洞窟・アンテロープキャニオンはツアーの予約がないと参加できませんのでご注意。
アメリカは広いので、移動は休憩もふくめて余裕を持ったスケジュールで計画してください。
ハイシーズンには各観光スポットが大渋滞していたり、駐車場がなくて探したりと思った以上に時間をとられます。
とくに子連れだとトイレや車酔いなどで休憩を多くとることになり、早起きが苦手でもこの時ばかりはがんばって早め早めで余裕を持った行動することを心がけましょう。
目の前の壮大な絶景に浸りたいのに、時間がなくて5分しか楽しめないとかもったいない。
僕はあらかじめ1〜2時間ごとに休憩スポットを決めておき、トイレやカフェ休憩をはさんでいます。
また、長距離ドライブは子供には退屈なので準備が必要です。
- 時間を潰せるおもちゃ
- 好きな音楽
- 酔い止めなど
うちの子は車に乗りすぎてカーシートが嫌いになったのか、この旅行後3ヶ月くらい車に乗ってくれなくなりました。
冬は雪で封鎖される道もあるので、行きたいポイントまでたどり着けるかも調べましょう。
また、国立公園観光やロードトリップでは最低限つぎのものは準備しましょう。
- 水と軽食
- 日差し対策(サングラス、日焼け止め、帽子)
- 歩きやすい服装と靴
グランドサークルのおすすめ観光スポットまとめ
グランドサークル旅行ではスケールの大きな絶景をたくさん見ることができ、すべてのスポットで感動するはずです。
グランドキャニオンを中心にあなたの旅行日程内でどこをまわるのかを計画してみてください。
子連れ旅行では特にしっかりと準備してゆとりを持ったスケジュールで旅行しましょう。
一回で紹介したスポットをすべて回ると一週間以上はかかります。
景色を見てるときはきっとこれまでの人生をふりかって『あー、生きててよかったー!』って思うはずです。
グランドサークルを自分たちだけでロードトリップは最高なのですが、車の故障や事故などのトラブルが発生すると面倒です。
ラスベガスを起点にした現地ツアーもたくさんあるので、リスクを回避したい場合はツアーのご利用も検討してみてください。
一生に一度、グランドサークル旅行してみてはいかがでしょうか。