FIREを目指した米国ETFポートフォリオ~ビビり投資家がとれる戦略~

自由

FIREを目指して考えた僕の米国ETFポートフォリオを共有します。

こんな方に役立つ記事です

米国ETFのみでFIREしたい人

FIRE後の生活も考えたポートフォリオを作りたい人

投資のリスク許容度が高くない人

一般的にFIREするまでの時間が短い投資方法に注目が集まっています。ですが、そういう方法はFIRE達成後の資産切り崩しが難しいという側面もあります。

少し時間がかかっても、FIRE後にも安心して過ごせるポートフォリオを考えました。

僕は2020年2月からアメリカで米国ETF投資を行っていて、米国株投資についての勉強は2年以上は続けています。

あなたのポートフォリオ作成の参考にしてみてください。

安心してFIREするための米国ETFポートフォリオ

こちらが僕のFIREを目指すポートフォリオ。

米国ETFポートフォリオ

VOO,BND,VYMを選んだ理由はつぎのとおりです。

  • よく分散されている
  • 大暴落を経験し、待てば元値に戻った実績がある
  • 債券ETFも入れてボラティリティを和らげる
  • 高配当ETF中心にして配当金を得たい

銘柄を増やすと管理が大変になることからも、分散されたETF3つだけに絞りました。

資産形成期は、これらのETFをひたすら積み立てていき、配当金はすべて再投資

FIRE後は、VYMから配当金としてキャッシュフローを得て、足りない分はインデックス投資部分のVOO/BNDから数%を切り崩す方針です。

毎年4%ずつ切り崩す方法が有名ですが、僕は4%にこだわらずに、状況に応じて3%にしたり、ゆるーく働いたりして調整していこうと思っています。

S&P500ならアメリカのハイテク企業が入っているので、アメリカの成長も取り込みたいことから、VOOを20%だけ組み込んでいます。

債券ETFも入れる理由

僕は少しのお金も失うのが恐い性格です。

そんなリスク許容度の自分には債券ETFも混ぜて、ポートフォリオ全体の値動きをおとなしくします。

高配当ETF中心の理由

インデックス投資部分(VOO/BND)は使うときに自己判断で切り崩さなければいけなく、売りの判断が難しそうです。

高配当ETFは配当金として自動キャッシュフローを得られるメリットがあり、これはFIREと配当金がの相性がいいと言われる理由のひとつでしょう。

また、高配当株は株価下落局面になると株価が下がるぶん配当利回りは上がるので、配当再投資で保有株数をいつもより多く積みますこともできます。

長期投資では、この下落局面での配当再投資の継続が投資家への高いリターンを生むデータがあります。割安なときに株数を増やしておき、株価が元値に戻ったときに評価額全体もさらに上がるからです。

株式投資の未来『株式投資の未来』の要約~これこそ長期投資家の必須知識!~

なので、つぎの2つを期待して高配当ETFを中心にしています。

  • リタイア後の自動キャッシュフロー効果
  • 資産形成中の暴落ヘッジ

資産の成長スピードが早ければいいわけではない

将来はわからない

会社が嫌でさっさと資産を貯めてリタイアしたい!

こう思う人が多いことでしょう。

株価成長が早くハイテク企業を多くふくむETF(QQQやVGTなど)中心で考えてしまうと思います。

しかし、このような方法で資産を作っても、FIRE達成したあとが問題です。

ハイテク企業は配当利回りが低い傾向になるので、配当金には頼れずに、『自分で』保有ETFを少しずつ売却して生きていかなければいけません。

その場合、値動きが激しいETFだけになってしまうと、売るタイミングがかなり難しくなります。

激しい値動きする銘柄ばかりだと、たとえばつぎのような後悔や迷いが強くなりそうです。

  • 売った翌日に大きく上がり『もう少し待てばよかった…』
  • 売る日に『もう一日待てば、まだ上がるのでは?』
  • 株価の下落局面で『明日売らなきゃいけないのに、安値で売りたくない…』

このため、少し時間がかかっても、値動きがおとなしく、配当金も期待できるポートフォリオでFIREを達成するのがいいと思います。

初期ではQQQなどで資産を早く増やし、途中で高配当ETFへ切り替えたらいいんじゃない?

と思われたかもしれません。

切り替えるときに一度売却しなければいけないので、20%ほど税金がもっていかれます。かつ、売るタイミングも難しいので、いつまでたっても売れない可能性もあります。

以上のことから、FIREしたあとの生活も考えたポートフォリオで資産形成していくのがいいと考えています。

FIREまでの道のりシミュレーション

道のり

このポートフォリオだとFIREまでどのくらいかかるのかを計算してみます。

この3つのETFの配当利回りと設定来投資リターンはつぎの通りです。(2021年11月時点)

配当利回り/年設定来投資リターン
VOO1.23%14.97%
BND1.48%2.87%
VYM2.72%7.63%

このポートフォリオのパフォーマンスはつぎのとおりになりました。

  • 投資リターン : 年8.146%
  • 配当利回り : 年2.174%

複利の力も活かして資産を育てるので、長期戦になります。

この記事ではつぎの目標でFIREを目指します。

  • 投資期間 : 15年
  • 目標資産 : 1億円

ドルコスト平均法で積み立てた場合

年利8.146%で15年で1億円貯めるには、だいたい毎月28万5千円の積み立てが必要です。

複利計算シミュレーション

出典 : 楽天証券積立かんたんシミュレーション

毎月の積立額が30万円近くでしんどいですが、15年でFIREするためにこのレベルの入金力が必要なことがわかります。

かりにあなたが40歳からこの条件で投資をしたとしても、55歳で1億円に到達します。

将来は70歳くらいまで働いているのが一般化してそうなので、55歳でリタイアも十分FIREと言えるのではないでしょうか?

一括投資した場合

かりに一括投資資金するのを2,500万円として、『72の法則』でどのくらいかかるのかを計算してみます。(72を年利で割ると2倍になるまでの時間がわかる式)

72 ÷ 8.146% = 8.84年

1億円でFIREしたいなら、今2,500万円を一括投資して『8.84年を2回』過ごさなければいけませんね。

そのため17年くらいかかります

ドルコスト平均法でコツコツ積むよりは、早く資産を突っ込むので投資元本は少なくすみますが、そもそも2,500万円なんて大金準備するのは難しいですね。

暴落時に注意すべきこと

景気後退

長期投資していると〇〇ショックという景気後退がかならず来ます。

暴落で注意すべきことを2つ共有します。

暴落でも積み立てをやめない

大事なのは暴落してても積み立てをやめないことです。

心理的にはしんどいでしょう。

しかし、アメリカの株価は過去何度も暴落から立ち直っていることを思い出し、下落局面でもたんたんと積み立てることがまわりとの差を生みます

安心するアイデアとしては、過去暴落から立ち直ったことのあるETFを選ぶことです。

生活防衛資金を半年〜1年ぶん確保

景気後退期でも安定収入があれば問題ないですが、職種によってはリストラなどの懸念があります。

リストラなどになっても職探しが十分できるように、半年~1年くらいの生活費の貯金はつねに持っておきたいところです。

FIREまで時間がかかるのが嫌なら収入も上げる

ちゃんと働く人

いや…。そもそも毎月30万円なんて残らないし、2,500万円も持ってない。FIREなんて無理だろ…。

ここまで読んでこう思われたのではないでしょうか?

そうです。投資だけでFIREを目指すと無理ゲーになります。

「リスクとリターンは表裏一体」という言葉もあり、早くFIREするには高いリターンを狙わなければいけません。

しかし、リスク許容度の高くない人がハイリスク投資を継続するのはしんどいです。気になってしまい、本業や私生活にも影響が出るかもしれません。

ちょっと時間がかかっても、自分に合った形成の仕方を選んだ方が市場から退場せず継続できると考えています。

早くFIREするために、確実なのは収入を上げて倹約して支出を下げることです。

収入を上げるためにやることはつぎの2つになります。

  • 転職して本業の収入を上げる
  • 副業して本業以外の収入を得る

忘れがちですが、お勤め先の退職金もチェックしておきましょう。

転職して本業の収入を上げる

転職活動しておき、今の自分だと年収いくらでオファーもらえるのかを確認しておきましょう。

年収が上がらないなら転職しなければいいのです。

転職で年収が上がるのであれば、FIREまでの期間は短縮できます

転職活動だけならリスクはありませんので、まずは転職エージェントなどを使って自分の市場からの評価を把握しておきましょう。

副業して本業以外の収入を得る

月に10万円でもいいので、副業でも収入があるとFIREまでの期間は短縮できます。

副業が軌道に乗るとメリットも多いです。

例えば、自分の好きなことで年収100万でも稼げれば、FIRE後の生活にも充実感が得られるでしょう。

米国ETFがメインで運用しているので、為替リスクも常に付きまといます。とくに景気後退時は株だけに依存しているとさらにしんどいでしょう。

なので、個人で少し稼ぎながら配当金で生活する、『サイドFIRE』できる状態が無難です。

このため、安定した生活をおくるために副業にも挑戦しておくのも大事です。

デメリットは、本業忙しいのに副業も取り組むととにかく時間がないことです。

退職金もチェックしておく

FIREが見えたあたりで退職金を確認していくことも大事です。

今は退職金相場は大卒、大手企業、総合職30年勤めで2000万円くらいですが、今後はどんどん減っていくことが想定されています。

それでも、退職のタイミングを決めるのには数百万の退職金は影響は大きいですね。

税金もかかるので、もらい方は状況によって検討する必要があります。難しければ税理士さんに相談してみましょう。

FIRE(1億円達成)後は『配当金+切り崩し』で232万円ほどの資産収入

資産収入

無事1億円に到達したら、つぎのとおりの配当金が見込めます。

VYM配当利回りは2.174%なので、毎年130万円(6000万×0.02174)。税金20%引かれるとすると104万円。

これプラス、毎年VOOとBNDを4%ずつ切り崩したとして160万円(4000万円×0.04)で、税金20%とすると128万円強くらい。

104 + 128 = 232万円が税引き後の資産収入になります。

つぎの条件でも、232万円だとちょっと厳しいかなぁ?といったところでしょうか。

  • 子供が大学卒業
  • 倹約夫婦
  • 家賃が安い地域

僕のようなビビり投資家には、ちょっとした労働で補うサイドFIREが無難ですね。

やはり、いまのうちから副業して個人でゆるく稼げるようになっておくことが安定を強化できると思います。

まとめ

ビビりな僕のFIRE目指した米国ETFポートフォリオはつぎのとおりです。

  • VOO(S&P500) : 20%
  • BND(債券) : 20%
  • VYM(高配当) : 60%

けっして達成までが早いポートフォリオではないかもしれません。

それでもFIRE後の資産取り崩し心理と自分の性格をしっかりと考慮して考えました。

FIREまでは15年くらいかかる計画ですが、そのときの経済状況や子供の学費などを考えながら臨機応変に取り組もうと思っています。

さらに株価と違って労働収入は働けば確実に得られるものなので、夫婦共働きでも協力すればFIRE達成は早くなります。

いまのうちから副業を育てて個人でも稼ぐなど働いて稼ぐことも考えながら、ご自身に合ったポートフォリオを構築してみてください。

2 COMMENTS

Megu

こんにちは!
2018年からアメリカテキサス駐在しているのに、中々知識がなく、investmentに手がだせずにいますが、今回貯蓄目的で始めたいと思っています。
ブログ読まさせて頂きました。
いまいちETF VOOなどがわからないのですが、(ど素人)
何から始めたらいいでしょうか?

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ふみお@アメリカ駐在中

コメント頂きどうもありがとうございます。
投資でやることは『証券口座を開設して、株を買う』だけになります。
最初は値動きが気になると思うので、少額で投資しながら長期投資に役立つ知識を勉強していき、市場に対してどっしりと構えられるようにしていくのがいいと思います。
本やYouTubeなどから勉強できますよ。
なにを買うかも重要ですね。
VOOも選択肢の一つです。
VOOはアメリカの大手500社(AppleやGoogleなど)の株が袋詰めされているパッケージだと思ってくれればOKです。
バンガードという運用会社が、袋詰めしたり取り出したり比率を管理したりするので管理手数料がかかりますが、この手数料(信託報酬)が年0.03%と安いのでいいと思います。
僕のブログに『アメリカ駐在中の資産運用~株式投資がおすすめな理由~(https://kanefornia.blog/best-asset-management-us/)』って記事があるので、この投資法の特徴などから株式投資がご自身の性格に合いそうかチェックしてみてください。
不明点あれば、お気軽にご質問ください。

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