アメリカ駐在者むけに『アメリカに到着したらすぐにやること』をまとめました。
僕は2018年にアメリカに赴任し、これから紹介することを実際に行いました。
アメリカに着いてからも生活立ち上げで忙しいですが、これが終わればいろいろな経験があなたを待っています。
この記事を参考にしてスムーズに生活を立ち上げてください。
日本での赴任準備リストの記事もありますので、まだ日本で準備している場合は参考にしてみてください。
>>【アメリカ駐在】アメリカ赴任直後の生活立ち上げでやること
目次
アメリカ赴任日にやること
アメリカの空港に到着したら、予約したタクシーでしばらく滞在するホテルへ向かい、ホテルでチェックインします。
その後に、予約したレンタカーを取りに行きましょう。
最初はホテル暮らしになりますので、食料を近くのスーパーへ調達しに行きます。
アメリカに来てすぐのとき、僕のホテルでの朝食はシリアル、ヨーグルト、オレンジジュースとかでしたね。
さすがに最初から自分ですべておこなうのは大変なので、初日は前任者に予定を空けておいてもらいサポートをお願いしましょう。
I-94を印刷
I-94(在留許可書)を印刷しましょう。
I-94入手できるウェブで名前、誕生日、パスポート番号、国籍をいれると自分のアメリカ滞在情報が表示されますので、そのページを印刷します。
印刷した紙はこのあとのSSNと運転免許の取得で使います。
SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)を取得
SSNとはアメリカの社会保障番号です。
僕ら日本人もアメリカに住むなら申請すると番号が割り当てられます。
日本のマイナンバーのようなものですが、次のアメリカ生活立ち上げによく使いますので重要なものです。
- 運転免許取得
- クレジットカード
- 銀行口座
- 家やアパート契約
- 電気、ガス、水道など
お近くのSSN事務所の場所を郵便番号で検索し、窓口で申請します。予約は不要です。
申請につぎの書類を持っていきましょう。
- パスポート/ビザ
- 国際免許証
- SS-5申請書(ウェブのForm SS-5か窓口で入手可)
- I-94を印刷したもの
- 雇用証明書(ビザが雇用証明書になるものもある)
- 戸籍謄本(ご家族が申請するときに、配偶者と子供が家族である証明するのに必要)
申請から1~2週間くらいでSSNのカードが自宅に届きます。
子供は申請不要ですが、ITIN番号(Individual Taxpayer Identification Number)を日本領事館で取得して翌年以降の確定申告に使います。
アメリカの住環境とお金の準備
住環境、銀行口座、クレジットカードなどを立ち上げます。
しばらくはホテルで暮らしながら、お好みの家を探します。
地域の不動産業者にコンタクト取って、物件を紹介してもらいましょう。
- 一軒家かアパートか?
- ベッドルームはいくつか?
- どの地域に住みたいのか?
など希望の条件を明確化しておきましょう。
契約したら賃貸の契約書はあとで住所の証明としても使えますので、大事に保管しておきましょう。
住所が決まったら、引っ越し業者に住所と入居日を伝え、航空便と船便を自宅で受け取れるようにしましょう。
僕は日本人の不動産業者に家の契約と一緒に電気/ガス/水道/ゴミ回収の契約もやってもらいました。
自分でやることになったら業者にやり方を確認しましょう。最低でもつぎのものは準備する必要があるはずです。
- 身分証明書
- SSN
- 銀行口座情報(クレジットカード引き落としだと手数料がかかるところも)
紙の毎月の料金明細は住所証明としても使えます。
最初の数ヶ月は紙にしておき、途中でペーパーレスに切り替えます。
インターネットの契約は僕の地域だと『AT&T』と『Cox』が多いのですが、僕の地域はAT&Tの回線が入らずCox一択になりました。
プロバイダーのホームページからもその地域がネット回線引けるかを確認できるので、問題なければインターネット契約をします。
その後、設置工事で業者が家に来ます。
入居日が決まったら家具や家電を購入し、早く受け取れるように配達日を調整しましょう。
家電なら『BestBuy』、家具なら『Ikea』が一通りそろうのでおすすめです。
今ならアマゾンでなんでも買えますね。
アメリカの家は天井のライトがない部屋も多いので、スタンド式のライトも早めに買いましょう。夜は真っ暗になるので。
また、入居日には日用品や食料なども揃えましょう。
買い物後、トランクがいっぱいになりました。
アメリカに来てすぐのときは時差ボケと緊張でしばらく寝れませんでした。
薬局に『メラトニン』というサプリメントが売ってるので、眠りの補助が必要なら試してみましょう。
日本から送った荷物は発送から約2週間で航空便、1~2ヶ月で船便がご自宅に届きますので受け取ります。
アメリカの銀行口座を開設します。
アメリカに来てすぐに英語で申し込みは大変ですが、お金はすべての生活の基盤になるので頑張りましょう。
銀行のキャッシュカードはデビットカードとして使えるので、クレジットカードない間はデビットカードで買い物などの支払いができます。
生活が落ち着いてきたら、ご自分が安心できる生活防衛資金を貯めていきましょう。
>>アメリカ駐在中の生活防衛資金の目安【いくらあれば安心?】
アメリカは物価が高くて、資金が少なくなって心配になることもあると思います。
いざというときにすぐに簡単に円をドル転してアメリカの銀行口座に送金できるようにしておくと安心です。
手数料が安いのはWiseというサービスで、登録は無料なので口座開設しておくのがおすすめです。
Wiseの紹介リンクから申し込むと初回の送金手数料が約600ドル(約90,000円)までなら無料になりますので、ぜひご活用ください。
>>【紹介コードあり】海外送金・Wise(旧トランスファーワイズ)の評判/口コミは?
【紹介コードあり】海外送金・Wise(旧トランスファーワイズ)の評判/口コミは?
つぎの2つはアメリカのクレジットヒストリーがなくても申し込みが可能です。
- JAL USA CARD
- ANA USA CARD
アメリカのクレジットカードを作れるようになるまでは時間がかかるので、最初はこの2つのカードが無難だと思います。
日本で申し込みが済んでいれば、アメリカ到着してから1~2週間くらいで受け取れます。
カード受け取り後は、アメリカの家の住所に変更し、SSNを提出するだけでした。
アメリカ生活が半年~1年くらいでアメリカのクレジットカードを申請してみましょう。ポイントがザクザク貯まるので、上手く使えば2枚のクレカでも毎月80ドルのキャッシュバックを得られます。
アメリカでの移動手段の準備
アメリカは車社会ですので自動車が必須です。運転免許証も早めに取得します。
最初はレンタカーになりますが、早く自分の車を買わなきゃいけません。
Kelly Blue Bookなどで欲しい車の相場をチェックしつつ、近くのディーラーに在庫があれば、試乗しにいきましょう。
日本語で車を購入できるガリバーがアメリカにもあります。現地のディーラーよりは選択肢はしぼられてしまいますが英語が心配であれば、ガリバーを検討しましょう。
ちなみに駐在員であれば、日本からの出張者対応や旅行なども考慮してSUVなどのちょっと大きめの車をおすすめします。
2ドアのコンパクトカーを買ってしまった駐在員がいるのですが、日本から来た経営幹部を乗せる際、いちいち運転席のドアを前に倒して狭い入口から後部座席に乗らなければならず、毎回文句を言われています。(笑)
車を買ったらつぎも申し込みします。
- アメリカ現地の自動車保険
- ロードサービス(日本のJAFみたいなやつ)
ロードサービスは『AAA』か『Premio』が多いですが、奥さんが英語に難がある場合は日本語対応の『Premio』が無難です。
日本で取得した国際免許証は一年間有効ですが、アメリカ免許証も早く取得しましょう。
カリフォルニア州では到着から10日以内に免許取得が義務付けられています。
運転免許証は身分証明書にもなるので、パスポートを持ち歩く必要がなくなります。
筆記試験(カリフォルニア州は日本語でテスト可)
赴任先の先輩や日系スーパーなどから筆記試験の過去問を入手して勉強しましょう。
事前に必要書類も確認して試験会場にいきましょう。カリフォルニアのDMVでは最低限つぎのものは必要だったと思います。
- DL44申請書(窓口で入手可)
- SSN
- パスポート
- I-94を印刷したもの
- 国際免許証
- 住所証明できるもの2つ
- 申請費用(現金)
筆記試験に受かると仮免許証をもらえ、実技試験の予約ができるようになります。
実技試験
実技試験はつぎの2つを教官の前でテストされます。
- 走る前の安全確認
- 路上運転
YouTubeで検索すればどちらも事前に勉強できます。
自分が実技試験するコースの動画もでてくるところもあるので調べてみましょう。
アメリカでは自分の車で路上試験するので、レンタカーか自分の車でDMVへ行きます。
アメリカの仕事環境の準備
アメリカでの仕事環境を立ち上げます。
ちなみに日本の常識のままやってしまうとアメリカでは失礼になることもありますので、最低限のマナーも知っておきましょう。アメリカ人とのコミュニケーションや食事の場も徐々に増えていきますので。
事務所に行けばつぎのような手続きは一通りやるので流れに身を任せつつ、現地の人たちや他の駐在員とコミュニケーションしましょう。
- 事務所でのオリエンテーション
- 会社のパソコンやスマホ支給
- チームメンバーとのご挨拶など
駐在員は補助の仕組み(家賃、医療費、教育費補助など)を理解しておくと、アメリカ生活でのお金の心配が減ります。
アメリカに来たら担当するお客さんへのご挨拶で、ランチしたり、事務所に訪問したります。
お客さんの事務所が近くなければフリーウェイ(高速道路)で行きますが、最初はフリーウェイの運転は恐いと思います。
慣れるまでは一緒に担当する現地の人や前任者に連れていってもらうのもいいと思います。
僕は最初の月はフリーウェイに乗らずに運転に慣れてから、お客さん事務所へ一人でいけるようにしていきました。
子供の学校探し
アメリカでも日系企業の駐在員が住むような地域は、比較的安全で教育レベルが高いと思います。
毎日車で送り迎えが必要なので、学校の場所は夫婦で負担にならない場所にしたいところです。
先に駐在している先輩からも学校情報を集めましょう。
自分で学校調べても、知り合いの日本人の子供が通ってた学校が安心だったりするのですよね。
行きたい学校が決まったら、見学を申し込み、良さそうなら入学の手続きを行います。
入学するのに予防接種記録が必要なので、抜けがあればクリニックに予防接種を受けに行きます。
他の駐在家族ともご挨拶
ここまで準備をご説明していきましたが、会社ごとに若干の違いはあるので、先に駐在している先輩や奥さんに相談することが多いと思います。
なにかあっても助け合いができますので、他の駐在家族とも仲良くなっておきましょう。
みんなとコミュニティプールでバーベキューすると、アメリカっぽくて楽しいですよ。
まとめ
アメリカに到着したらこれらの生活の立ち上げで忙しいですが、あと少しがんばりましょう。
生活を立ち上げたらアメリカ生活が始まりますが、多くの在米日本人が感じるアメリカ生活あるある。多分、あなたもこれからこれらの出来事には戸惑うはず。
>>【アメリカ生活あるある17選】在米日本人が共感するアメリカの試練
立ち上げたら生活に慣れ、その後アメリカのいろんな体験があなたを待っています。大変なところもたくさんありますが、ぜひ楽しんでください。
しかし、そのいろいろなことを楽しむためにはやはり英語は必要になりますので、駐在奥さんも日常生活に特化した最低限の英語力はつけておくことをおすすめします。