会社からアメリカ駐在を任命されたけど、駐在すべきだろうか?
アメリカ生活に憧れているけど、私自身への具体的なメリットも知りたい。
アメリカ駐在中だけど、自分は成長しているのだろうか?
こんな疑問にお答えすべく、アメリカ・カリフォルニア州に5年間駐在していた僕が気付いたアメリカ駐在のメリットをまとめました。
メリットとして『一般的なもの』と『僕が得てよかったと思っているもの』を紹介していきます。
ざっくりまとめてしまうと、それぞれに次のようなメリットがあります。
- 本人 : キャリアアップ(出世/転職に有利)、英語力アップ、万能スキルのアップ(万能スキルについては後述します)
- 奥さん : 新たな友達や趣味と出会う
- 子供 : バイリンガルになる、のびのび育つ
- 家族全体 : 資産が貯まる、旅行などの思い出ができる
アメリカ駐在を経験すれば英語力アップ以外にもいろいろと得るものがあるので、挑戦してみる価値は大きいはずです。
アメリカ駐在中の新しい体験だけではなく駐在後の人生にも役に立つものばかりなので、メリットは計り知れないと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
サラリーマンとしてキャリアアップ
この記事を読んでいるのはおそらくサラリーマンの方だと思うので、まずサラリーマンとしてのメリットを説明します。
駐在期間中の給料は倍くらいの水準になる人が多く、資産が貯まりやすくなります。
駐在中は日本に籍があるまま出向という形なので、日本の給料はほぼそのまま入ってきます。さらに、アメリカ現地で生活するための補助としてもそれなりの米ドルの給料も支給されるからです。
アメリカ駐在の経験を持っていると会社の出世や転職に有利になっていきます。
アメリカでは自分の裁量でいろんな業務を担当できるので、視野が広がりキャリアアップにもなりますね。
会社での出世が見込める
海外駐在の経験がある人は会社での出世に有利になります。
海外を知っていることも大きな権威性になるので、僕の会社でも部課長は海外駐在経験者がほとんどだし、課長補佐の役職まではほとんどの人が進めています。
将来は年収1000~2000万円も視野に入ってくるでしょう。
アメリカ側の事情を知ってたりアメリカ人との関係が構築されているので日本に帰っても仕事がしやすくなります。
また、アメリカ人たちの仕事の仕方を学べるので、短時間で仕事を終わらせる生産性や新しい考え方なども身に付くでしょう。
アメリカ駐在経験は転職にも有利
アメリカ駐在経験は転職にも有利です。
駐在が終わって日本で転職活動すると、これまでよりも高い年収でオファーをもらえるらしく、うちの会社では駐在後に転職する人が多いです。
特にアメリカ帰りの人は営業も技術職も転職率が高いですね。
英語も堪能で、世界のテクノロジーをリードするアメリカで働いた経験はかなり貴重なので、転職市場からは高く評価されていることがわかります。
子供にはバイリンガル教育と多様性教育ができる
子供が小さいうちからアメリカの学校に通えればバイリンガルになります。
さらに、アメリカの学校は白人黒人だけでなく、いろんな人種や国の子供たちも集まっているので、多国籍な環境での教育を受けられます。
自分の子供が将来日本で働くとは限らないので、小さなうちから外国人になれておくことはいい教育だと思っています。
また、習い事もいろいろ選択肢があります。
広々としたアメリカの家や土地を活用し、楽器、プール、スポーツなどのびのびとたくさんの体験させてあげることも可能。
我が家は3ベッドルームの一軒家に住んでいて、子供が毎日走り回ったり泣いたりしても隣人に迷惑かける心配ありません。
おそらく駐在を任命されるのは30代が多く、子供がまだ小さいときだと思います。
日本だと子供の泣き声など近所への配慮で神経質になるので、子供が騒いでしまう年齢でアメリカに住めるのは、そのストレスが減らせて快適に生活できるはず。
外を歩けば散歩しているアメリカ人が子供にニコッ!って微笑んでくれたりして、子供には本当にやさしい国だと住んでいて感じます。
アメリカ駐在中に得られる万能スキルも駐在のメリット
駐在中に仕事以外にも役立つスキルも増やしていくことで、自分自身の成長を実感できて充実感を持って過ごせるはずです。
プライベートや生活にも役立つスキルも得られると考えています。
アメリカでは仕事や生活で英語を話す機会があるので、英語力に身に付きやすいです。
話すこと前提で勉強するので、これまで日本で英語力が伸びなかった人でも、英語を使いながら上達していけるのは大きなメリットでしょう。
本物のネイティブ発音を聞き慣れるし、こちらのカタカナ英語が通じなくて何度も正しい発音で言い直してくうちに、本当の発音もわかってきます。
駐在奥さんも生活して英語を使いながら、単語や言い回しも覚えていくので英語学習の環境としてはアメリカは最適です。
>>アメリカ駐在のための英語勉強方法〜駐妻さんは生活できるレベルでOK〜
アメリカ駐在のための英語勉強方法~駐妻さんは生活できるレベルでOK~
日本での給料が上がらない今、自分で資産運用してお金を増やすためにもお金の知識は必須の時代になってきています。
日本ではあまりお金の勉強はせずに、豊かになるには会社でせっせと働いて給料を上げていくのが一般的でした。人とお金の話もほとんどしなかったので、お金の知識は親から受け継いだまま大人になる人が多いはずです。
しかし、アメリカでは自分で投資しながら将来に備えている人が多く、主に株式投資になりますが、アメリカ人との雑談をつうじてお金の勉強する機会があります。
俺は2008年の景気後退で積立額を減らしてしまった。あのときにもっと仕込むべきだった…。暴落でも積み立てやめちゃダメだよ。
S&P500は15年持てばマイナスにならないから、長期投資で考えているなら問題ないよ。
このゴルフカートの会社好きだから投資しているんだ。でも、小さい会社だからリスクはあって、ゼロになってもいい範囲で投資しているよ。
など、普通に勉強になるアドバイスがさらっと出てくるのは驚きました。
このように、アメリカでは投資関連の情報交換がしやすいです。
僕自身もアメリカ駐在中に株式投資を始めたことで、日本に帰っても役に立つ資産運用の知識など、マネーリテラシーはかなり強化されました。
アメリカ(特にカリフォルニア)は車社会なので、車の運転は必須です。
道路はシンプルな作りをしているので運転しやすいですが、これは車社会であるために運転が下手な人でもわかりやすいように街づくりがされているのだと思います。
駐在の奥さんは日本での運転で苦手意識があっても、アメリカで運転に慣れる人が多いです。
このため、駐在すると運転スキルが向上します。
これは、海外でも運転できるようになったので、海外旅行とかでも便利になります。
ハワイとか海外でも自分でレンタカーして、自由に買い物とか観光地にフラっと見にいけるようになるのは、大きなスキルだと思いませんか?
個人的な話ですが、僕は日本に住んでいるときは典型的なアナログ人間だったので、ネットをほとんど活用してませんでした。
しかし、アメリカに来てからつぎのサービスを使うようになりました。
- Google map
- Amazon
- Venmo (現金送金アプリ)
- Uber
- ネットバンキング
- オンラインオーダー(Starbucksアプリ)など
アメリカではこれらがあたりまえに生活に普及しているので、自然に使うようになっていきます。
これらの便利なサービスを使えるようになったことで、手間を省いたり、時間を作れるようになりました。
Amazonを使うことでスーパーで物を探す時間と労力を削減したり、オンラインオーダーで待ち時間を削減。など
テクノロジーの発展により時間を食ったり面倒だった作業をAIがやってくれるようになるし、これから更にネット活用力が大事な時代だとも認識できるようになります。
アメリカに住んだことで、便利なアプリ/サービスへのアンテナが立つのはメリットの一つだと思います。
駐在するメリットはプライベートにも影響がある
アメリカで生活すると、新しい趣味や友達とも出会えます。
僕がアメリカで見つけた趣味は、日本に帰っても続けられるものもあるので紹介します。
- 株式投資
- スポーツ観戦
- 日本のビジネスホテル巡り
『日本のビジネスホテル巡り』はなんで?と思ったかもしれません。
海外に住んで日本の良さに気付いたことで、日本の温泉と美味しい食べ物が大好きになりました。このため、『朝食の美味しい温泉付きのホテル』に泊まるのが楽しみになりました。
僕は日本に住んでても、温泉と美味しい朝食を楽しむためにたまにどこかのホテルに泊まりたいと思っています。
このように趣味が増えたのは、日本での生活の充実にもつながるはずです。
ぜひアメリカ駐在したらいろいろなことに挑戦して、日本でも続けられる趣味をみつけてみてください。
異国の地で心細く生活していると、他の日本人家族と仲良くなりやすく、家族ぐるみの付き合いをするようになります。
妻はよく同じ会社の駐在奥さんとランチやカフェにいってますし、日本帰国後も一緒に遊ぼうとよく話をしています。
30、40代でも気の合う新たな友達ができるのはとても嬉しいことじゃないでしょうか?
アメリカに住んで得られる物はつぎの通り。
ドル資産や円貯金が貯まる
アメリカではドルの収入で生活しているので、新しくドルの資産ができますね。
日本円の給料も入りますが、アメリカでは使わないので円貯金もけっこう貯まります。
この駐在中に資産運用できずに貯まっていた貯金で夢のマイホームを購入、豪華に旅行するなど、いろいろと使い道を考えると夢が膨らむはずです。
僕はとりあえず新NISA制度を使って米国株式に投資しています。
マイルも貯まる
日本やアメリカ国内出張でマイルが貯まりやすいです。
アメリカではいろんなホテルや航空会社のロイヤリティプログラムがあるので、マイル、ポイントが貯まっていきます。
日本出張しまくってマイルを貯め、JAL/ANAのステータス会員になる人もいます。(僕は諦めた。)
一回上級会員になってしまえば年会費を払えばステータスをキープできるので、旅行などのプライベートなときもラウンジ使い放題らしいです。
毎回、羽田空港ラウンジの絶品カレーやラーメンを食べれるなんて天国すぎる!
アメリカの思い出グッズ、写真
アメリカ国内の旅行やスポーツ観戦など日本ではできない経験もいろいろとでき、アメリカの思い出グッズや写真も増えました。
エンゼルスの大谷選手のボブルヘッドだったりスタバのマグカップなど、アメリカでしか手に入らないものがコレクションできます。
スタバのマグカップは人気で、その都市ごとのいろんな種類があるので集めると楽しいかもしれません。
『Trader Joe’sのエコバッグ』も人気ですね。
思い出グッズや写真は日本に帰ったあとに見返して思い出せるので、少しあってもいいかもと思っています。でも、日本の家は狭いので集めすぎにはご注意ください。
駐在中はアメリカでしかできない体験がたくさんできる
国立公園ではアメリカならではの景色が広がっていて、訪れると絶景に感動するはずです。
日本からは行きづらい場所(メキシコとか)への旅行、庭でバーベキューなど、その他アメリカでしかできないこともたくさん体験できます。
いろいろチャレンジしてみましょう。
>>アメリカでしかできないこと〜アメリカでやり残した事はない?~
アメリカに駐在するメリットまとめ
アメリカ駐在のメリットがかなり多いので、挑戦してみる価値は高いはずです。
- 本人 : キャリアアップ(出世/転職に有利)、英語力アップ、万能スキルのアップ
- 奥さん : 新たな友達や趣味と出会う
- 子供 : バイリンガルになる、のびのび育つ
- 家族全体 : 資産が貯まる、旅行などの思い出ができる
アメリカで学んだことを活かせば、日本での生活はさらに楽しく過ごせると確信しています。新しい趣味なども人生を充実させてくれるはずです。
アメリカ駐在のチャンスがあれば、ぜひ挑戦してみよう。
>>【アメリカ赴任準備】駐在が決まってから赴任までに準備すること
【アメリカ赴任準備】駐在が決まってから赴任までに準備すること
メリットもあればデメリット(大変だなぁと思うこと)もありますので、もし悩まれている場合はデメリットも把握してから判断してみてください。