アメリカ駐在で辛いこと【アメリカ駐在のデメリット】

困るサラリーマン

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アメリカ駐在をしていて『辛いなぁ…。』と思うことをご紹介します。

僕はアメリカに約5年駐在しましたが、いいことも辛いこともあると感じています。

こんな方に役立つ記事です

アメリカ駐在を任命されて迷っている

アメリカ駐在を断る理由を探している

アメリカ駐在中でこの特有の辛さを共感したい

もし駐在するか迷っているなら、これから紹介することがあなたとご家族の許容範囲かを考えながら読んでいただけると、決断できると思います。

仕事での辛いこと

辛い仕事

まず、仕事で辛いことと駐在するとデメリットになる5つを説明します。

アメリカの働き方は日本とはけっこう違いますね。

>>アメリカの働き方〜日本の働き方との違いや特徴は?〜

労働時間が長い

日本とアメリカの時差は14~17時間(夏時間だと13~16時間)あり、アメリカの夕方が日本の朝になります。

午前中はアメリカ現地で完結する仕事をこなし、アメリカの仕事が終わる夕方から夜は日本と会議や電話などのやりとりをしますので、労働時間は長くなります。

特にニューヨークなどの東時間だともっと遅い時間になるので、夜8~10時の会議が普通になると思います。

また、アメリカの日曜が日本の月曜なので、日曜の夕方から容赦なく日本からのメール(お願い)が飛んできます

メールは常にチェックする習慣がついてしまい、解放される時間は短くなります。

担当外なのに現地のアメリカ人と会話をさせられる

アメリカでは仕事が分業化されているので、駐在員だとしても現地のアメリカ人の仕事をしませんし、口出しすることもありません。

しかし、日本の人たちはそんな文化知らないので、説明が面倒なことは担当外だとしても現地のアメリカ人への連絡役をまかせてきます。

駐在員に頼んでおけばうまくやってくれるだろう!

という認識が日本にはあるので、勘弁してよって思います。

出張者対応がめんどくさい

日本からの出張者対応も駐在員の悩みです。

とくに日本のときには関わらなかったような偉い人たちも来ますので、そんなお偉いさんを乗せて緊張しながら運転しなければいけません。

ゴルフ、ホテル、お客さんの会社などに連れていったりします。

日本食が食べたい。どこかないの?

とかいきなり言いだしたりするので、すぐに連れていけるように現地の情報をよく調べておかなければいけません。

接待が当たり前というスタンスの人もいるので、グッと我慢する精神力が必要になります。

奥さんは仕事を辞めなければいけない

共働きなら奥さんは仕事を辞めなければいけません。

これをメリットとするか、デメリットとするかは人によります。

働く女性が増えて女性の業務負担が重くなってきているので、仕事を辞めたかった女性には嬉しいかもしれません。(僕の妻は仕事を辞められて喜んでた)

駐在といっても5年くらいしかなく、駐在後は専業主婦になってしまいます。

奥さんも定年まで働けば約2億円の生涯年収はあるので、『長期で』この人的資本をどう考えるかは大事なポイントです。

駐在が終わったあと、職探しするかずっと専業主婦になるのかは、よく家族で話し合う必要があります。

駐在期間は会社かビザ次第

駐在計画は会社次第なところもあるので、いつ帰任するのか読めないことも悩みです。

長くアメリカに住みたいけど早く帰らされたり、早く日本に帰りたいのにプロジェクトが終わらないので延長されたりと、駐在期間は会社や仕事の状況によります

また、ビザにもいろんな種類があって期限が5年だったり7年だったり。自分が駐在期間の延長を希望していたとしても、ビザが更新できずに泣く泣く帰国になるケースもあります。

いきなり帰国が決まることもあるので、アメリカでやりたいことや家族計画などが崩れてしまいます。

生活と教育の辛いこと

つづいて、生活と教育の辛いこと5つを紹介します。

もちろん日本とアメリカは言語、生活スタイルや文化が違いますので、日本で当たり前だったこともできなくなります。アメリカ生活の様子を知りたければ以下記事をご参考に。

>>【アメリカ暮らしの様子】渡米前に知っておくべき日本とは違う文化と生活

また、日本人がアメリカの文化に戸惑うこともだいたいみんな共通していますね。

>>【アメリカ生活あるある17選】在米日本人が共感するアメリカの試練

旦那さんは家族のケアが大変

アメリカでは『英語』と『車の運転』が必須スキルになります。

もし奥さんがどちらもダメならば、旦那さんがケアする覚悟が必要です。

  • 子供を病院に連れていく
  • ちょっと多い日系スーパーに買い出しに行く
  • 商品の返品や家の故障など会話が少し必要なシチュエーションを対応する

トラブルだといきなり発生するので、仕事が忙しくても対応しなければいけません。忙しくて仕事が終わらないときは『それぐらい自分でやってよ…。』ってイライラしてしまうことがあります。

夫婦仲が悪くなって離婚する人もいます。僕の会社でも5年間で3組くらいは離婚しています。

常に支えあう気持ちを持つのが理想なのですが、トラブルが立て続けにあったり、忙しいときだとどうしてもイライラしてしまうのではと思います。

>>英語ができないのにアメリカ駐在するとどうなるか?

逆に、旦那よりも奥さまが英語が得意になり駐在生活をのびのび謳歌するケースもあります。

もちろん性格などにもよりますが、奥さんが現地の人たちと簡単にコミュニケーションが取れれば、この不安は消えて楽しい駐在生活になるはずです。

これは英語のスキルが身につけさえすればいいので対策が可能な問題です。

駐妻さん向けのシンプルな英語勉強方法は以下記事にまとめています。

>>アメリカ駐在のための英語勉強方法~駐妻さんは生活できるレベルでOK~

簡単な英語 アメリカ駐在のための英語勉強方法~駐妻さんは生活できるレベルでOK~

気軽に日本食が食べられない

日本人にとって和食が一番身体に合いますね。

アメリカのハンバーガーやピザも美味しいのですが、ジャンキーですので頻繁に食べていると精神的にも心配になってきます。

日本食レストランもあるのですが、僕が駐在していた期間でランチでも20ドル(約3000円)、ディナーで50ドル(約7500円)くらいで、高いので気軽に外食できません

今ではインフレもあってさらに値上がりしているはずです。

MarukaiやMitsuwaなどの日本食スーパーもありますが、遠くにあったりするので買い出しが大変です。そこでの日本の食材は2~3倍するので高いです。

あと、アメリカの外食は量が多いので単身赴任者は太る人が多く、太っちゃった人達は帰任したときによくいじられてます。

治安が悪い

日本とくらべるとアメリカの治安は悪いです。

アメリカは銃社会なので、よく学校やスーパーなどで銃乱射事件が起こります。

またホリデーシーズン(11~12月)頃になると、強盗などの犯罪が増えていきます。最近は近くに住む日本人の友人の車のパーツが2回も連続で盗まれてしまいました。

路上やホテルの駐車場などいたるところで車上荒らしが発生します。

安全な街だとしても、夜中に出歩くなどは絶対にやめましょう

また、交通事故もよく見かけます。

車社会で運転が苦手な人も運転しなければいけませんし、運転荒い人も多いので気を付けなくてはいけません。

我が家は運よく5年で一度も交通事故や窃盗などはありませんでした。

お風呂に浸かれないし、温泉にも入れない

アメリカのバスタブはお湯をためる仕様になっていません。シャワーだけになるので、ゆったりとお風呂に浸かって疲れをとることができないです。

温泉もめったにありません。

僕の近所には韓国スパがありますが、日本の300円くらいで入れる銭湯みたいなのに25ドル(約5000円)かかり、コスパは悪いです。

お風呂や温泉好きとしては残念なところですね。

子供の日本語を残す教育も必要

平日、子供は現地の学校に行きますが、それだけだと日本語を忘れていきます。

小学校以降の子供だとその傾向が強いようで、普通にしておくと家でも英語で話しはじめます。

いづれ日本に帰るのでちゃんと日本語も残さなければいけないので、追加で土曜に日本語補習校に通わせる必要があり、送迎の時間とお金が飛んでいきます。

人間関係の辛いこと

つづいて、人間関係で辛いこと3つです。

ここでは主に日本人との人間関係での悩みを上げましたが、アメリカ人とコミュニケーションするときに知らずにやってしまうと失礼になることもありますので、最低限のマナーも知っておく必要があります。

>>アメリカ生活で最低限知っておきたいマナー12コ

アメリカでの人間関係が狭い

アメリカ現地のお友達をガンガン作っている日本人駐在員はそこまで多くない印象です。

アメリカに住む日本人は少ないので、同じ会社の駐在員や、駐在奥さん達で固まることが多くなります。

とくに駐在奥さん達の関係がこじれるとやっかいです。

僕の会社のメンバーは仲良くやっていましたが、近くの会社では現地法人社長の奥さんのマウントがめんどくさそうでした。

私は社長の妻よ!

といった雰囲気をかもしだし、ちょっと怒らせるとこのコミュニティでは上手くやっていけないだろうなと思いました。

日本の両親に子供を会わせてあげられない

アメリカ以外の国でもそうですが、簡単に日本に帰ることはできません

コロナの今は特に帰りにくいですね。

30代で赴任する人が多いようにみえますが、ちょうど子供が小さくかわいいときに親に子供と会わせてあげられません

親孝行の一つは孫をひんぱんに会わせてあげることだと思っています。

ふみお
ふみお

自分の親は『せっかく生まれた孫と会えないのは寂しいだろうな…』と悩むことが多いです。

また、アメリカで子供をつくるのも大変です。

日本語の産婦人科が近くにあればいいですが、なかなか都合よく近くにはありません。

出産は大きなイベントですので、英語に難がある夫婦だと現地での出産に心配やためらいがあり、妊活が進まない悩みもあります。

ストレスが原因かは不明でしたが、妻は排卵が来なかったりもありました。

日本とくらべると出産のハードルは上がりますね。

日本の仲の良い友達と会えない

アメリカから日本へは10時間以上かかります。

気軽に日本へ帰れないので、日本にいる友達とも会えません

親友の結婚式があったのですがコロナで帰国できず、オンラインで出席することになりました。本当はその場で祝福したかったです。

特に話すことが好きな女性は、友達に簡単に会うことができないのは悩みになるのではないでしょうか。

たまにラインのテレビ電話などで話すとスッキリしますよ

アメリカ駐在後の生活の辛いこと

駐在後の生活にもデメリットが2つ。ぜいたくな悩みかもしれませんが…。

アメリカと日本の生活のギャップで落ち込む

アメリカ駐在中は、仕事がシンプルだし、自分の裁量でプロジェクトを回せて楽しいです。

しかし日本に戻ると、例えばつぎのようなアメリカではなかった仕事にまた時間を取られることになります。

  • 長々とした会議
  • 判子リレー
  • 飲み会
  • その他クソどうでもいい仕事

>>アメリカの働き方【日本の働き方との違いや特徴は?】

生活もアメリカの広い家から日本の狭い家へ、ドライな人間関係から密な人間関係(会社付き合い、町内会なども)へ戻ることになります。

ふみお
ふみお

個人的にNHKの集金も嫌だ…。

アメリカの仕事や生活を知ってしまった以上、日本の生活がつまらなく窮屈に感じるかもしれません。

いつもいい天気なカリフォルニアからだと、日本は雨が多くて傘とか面倒だなと…。

また、アメリカでしかできないことももうできませんので、新しいことやチャレンジが好きな人には寂しいと思います。

ただ、生活においては日本のいいところにも気付きがあるので、そのありがたさを実感できるはずです。(温泉、安くて美味しい食事、病院や学校が日本語、治安など)

子供の英語力のキープが必要

せっかくアメリカに住んで子供がバイリンガルになったのに英語忘れさせたくないですよね?

子供は覚えるのは早いですが、忘れるのも早い。

結局、日本では日常で英語を使うチャンスがないので、英会話の習いごとなどで英語力をキープする必要があります。

追加でお金がかかりますね。

アメリカ人のお友達でも見つけられればいいのですが。

英語キープの方法をいろいろと調べたり見学に行ったりしてみましたが、一般的な英会話スクールだと通うのが大変だったり、他の子たちとのグループレッスンになってしまい帰国子女の英語レベルに合わない。

マンツーマンでも、「このカリキュラムで維持はできるのだろうか…。」って疑問が出てしまいました。

せっかくアメリカで覚えた英語をどんどん忘れていくのはなんか残念な気持ちになりますね。

アメリカ駐在の辛いことやデメリットまとめ

あなたが赴任前で、ご家族がいらっしゃるなら、よく話し合ってから駐在を決めましょう

また、もしあなたがすでに駐在中で「辛いな…。」って感じているなら、この記事の内容は共感してもらえたのではと思います。

お身体に気を付けてたびたびリフレッシュしながら駐在期間を過ごせるといいですね。

このようにデメリットを挙げると多く感じますね。

僕はメリットの方が勝っていると思っていますので、メリットとデメリットの両面に目を向けて駐在するか判断や辛いときに役立ててもらえればと思います

>>アメリカ駐在のメリット【駐在後のキャリア、得たスキルや新たな趣味】

これらの辛いこと(デメリット)が許容範囲であれば、駐在を決断できると思います。

駐在を決めたらさっそく赴任準備を始めましょう。

>>【アメリカ赴任準備】駐在が決まってから赴任までに準備すること

やることリスト 【アメリカ赴任準備】駐在が決まってから赴任までに準備すること

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