アメリカに家族で住んだら生活費はどのくらい?
そんな疑問の解決のために、カリフォルニア州に暮らす4人家族のリアルな1ヶ月の生活費(2022年)を公開します。
支出は突発的にかかる費用(車の修理費用や旅行など)もあるので、月によってかなりばらつきます。
そのため、この記事では我が家の2022年の年間生活費合計を12ヶ月で割って1ヶ月の平均にしてあります。(一応、年間の生活費も載せてます)
先に結論を言ってしまうと、2022年の生活費は次のとおり[1ドル=130円]でした。
- 1ヶ月 : 9,033ドル(1,174,290円)
- 1年間 : 108,394ドル(14,091,220円)
僕は5年間駐在でアメリカ生活し、アメリカでも4年以上家計簿をつけていて出費には敏感ですので、正確な生活費をお伝えできていると思います。
カリフォルニアへ駐在、お引っ越しの予定があれば参考にしてみてください。
また、2023年のインフレ率も加味した生活費の見積も計算してありますので、最新の生活費を確認したいならそちらも参考にしてみてください。
目次
家族構成と条件(2022年)
生活費は家族構成や住む場所などで大きく変わるので、まずは我が家の条件を示します。
- 4人家族
- 日系企業の駐在員
- 妻は専業主婦
- 子供は6歳と0歳(夏に産まれた)
- 家は3ベッドルームの一軒家を賃貸
- 車2台持ち
- カリフォルニア・オレンジカウンティ在住
- 年末に日本へ帰国するので旅行しまくりたい
オレンジカウンティは生活費が高い地域で、全米でだいたい10位前後に入っています。
このため、我が家の生活費もアメリカで高い水準になります。
都市別の生活費ランキングはこの通り。
- 1位 : ニューヨーク・マンハッタン
- 2位 : カリフォルニア・サンフランシスコ
- 3位 : ハワイ・ホノルル
- 4位 : ニューヨーク・ブルックリン
- 5位 : ワシントンDC・ワシントン
- ・
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- ・
- 11位 : カリフォルニア・オレンジカウンティ
- 12位 : カリフォルニア・ロサンゼルス
- 13位 : カリフォルニア・サンディエゴ
ロサンゼルスも12位との情報なので、ほぼ同じ生活費水準になると思います。
アメリカ・カリフォルニア在住家族の2022年の生活費
冒頭でもお伝えしましたが、2022年の生活費は次のとおり[1ドル=130円]でした。
- 1ヶ月 : 9,033ドル(1,174,290円)
- 1年間 : 108,394ドル(14,091,220円)
支出カテゴリーの上位5つは次のとおりで、この5つだけで全支出の83.7%を占めました。
カテゴリー | 支出の比率 | 1ヶ月あたり | 1年間で |
家賃 | 35.4% | 3,200ドル | 38,400ドル |
娯楽、旅行 | 12.2% | 1,105ドル | 13,258ドル |
教育費 | 12.2% | 1,105ドル | 13,258ドル |
食費、日用品、外食 | 12.0% | 1,086ドル | 13,029ドル |
その他 | 11.9% | 1,075ドル | 12,898ドル |
我が家は2022年末に日本へ帰国しましたので、2022年の生活費が最新です。
しかし、2022年からインフレが顕著になってきており、2023年でもさらに物価が上がっていると聞きます。
実際インフレ率でみると2022年の方が7%台で高かったのですが、2023年前半ではまだインフレ率6%に達する月があったりと物価上昇を加味した2023年の生活費見積もりも算出する必要があると思いました。
結局、2023年のインフレ率を平均すると約4%くらいでしたので、我が家の2022年の生活費にインフレ率4%をかけてみると、2023年の生活費は次のようになります。(為替は2023年末頃の140円/1ドルにしてあります)
- 1ヶ月(2023年見積) : 9,394.32ドル(1,315,205円)
- 1年間(2023年見積) : 112,729.76ドル(15,782,166円)
各家庭で生活スタイルは変わるので、各カテゴリー別の最新の生活費を見たい場合は4%分上乗せしてみてください。
それでは各カテゴリー別に補足していきます。我が家がどんな生活してるかわかるように記載してあります。
食費、日用品、外食
月1086ドル。
食べ物や日用品はスーパーでまとめて買っています。ガソリンスタンド併設の割高なコンビニには一度も行ってません。
アメリカの日系スーパーで日本食を買うと定価の1.5~3倍くらいと高くなりますが、それでも日本食は欠かせません。
我が家は日系スーパーには2週間に一回くらい通っていて、そこでの買い物は毎回200〜300ドルと高くなってしまっています。(妻と子が日本のお菓子をけっこう買うんです)
アメリカのスーパーの食材で事足りる場合は食費はもっと安く抑えられるはずです。
ハンバーガー以外の外食は日本の方がコスパがいいと結論出してしまったので、外食はほとんどハンバーガーでそこまで高いお店では食べません。(タコスと日系の焼肉もたまに食べます)
また、お友達との月1〜2回ほどのカフェ代もここに含まれています。
家賃
月3200ドル。
築35年ほどの3ベッドルームの一軒家を賃貸して生活しています。
他の州よりもカリフォルニアは住宅費が高いようです。
インフレの影響か家賃も値上がりしていて、今では同じ地域だと2ベッドルームで3000ドル前後しています。
うちはオーナーさんがそこまで積極的に値上げしてこなかったのがラッキーでした。
水道光熱費
月183ドル。
各料金の内訳は次のとおり。
- 電気 : 月92ドル
- 水道 : 月56ドル
- ガス : 月22ドル
- ゴミ回収 : 月13ドル
他のアメリカ生活ブログの生活費を確認したところ、我が家の水道光熱費は安いようです。
ここは快適な住環境に直結する出費で、ケチるとストレスがたまるところ。
例えば、暑いのに我慢してエアコンを付けないとかは健康に影響するので、水道光熱費の節約は考えてません。電気のつけっぱなしとかはしませんが。
在宅ワークなので電気代はちょっと多めにかかっているはず。
お風呂は家族みんなシャワーで、食洗機を一日1、2回まわす生活です。
通信費
月90ドル。
内訳は次のとおりです。
- Wifi : 月59ドル
- 妻のスマホ通信料 : 月31ドル
ネット回線はCoxのWifiのみで、ケーブルテレビや固定電話は契約してません。インフレの影響からか、Wifi代は2022年4月からまた月1ドル値上げされています。
僕は会社か仕事兼プライベート用スマホが支給されているので、スマホ通信料は妻のものだけになります。
もともとの妻のスマホ通信代は月40ドルだったのですが、月30ドルのプランに変更しました。
スマホ通信代の見直しは一度やってしまえば、それ以降手間なく10〜30ドルとか節約できるのでやってみましょう。
ガソリン
月169ドル。
2022年はまだ在宅勤務だったので、通勤のガソリン代はほぼかかりませんでした。
子供が6月までは3マイルほど離れたキンダーに通っていましたが、8月から徒歩で行ける近所の小学校に通い始めました。
このため、通勤と子供の送り迎えではそこまでガソリン代はかかりませんでしたが、グランドキャニオンやヨセミテ国立公園など車で旅行にいくつか行ったので、結局ガソリン代はコロナ前より高くなりました。
自動車2台の支出(ガソリン以外)
月360ドル。
ガソリン以外の自動車の支出はメンテナンスなどの突発的なものが多いので、月ではなく年間でかかった費用を書いてます。
内訳は次のとおり。
- 自動車保険 : 2台で年2274ドル
- DMV登録料 : 2台で年541ドル
- メンテナンスや修理 : 2台で年947ドル
- SMOGチェック : 1回で58ドル
- 免許更新 : 1回で40ドル
- ロードサービス : 年40ドル
- 洗車 : 月9ドル
- 違反チケット : 1発で307ドル…
みなさまスピード違反には注意してください。
メンテナンスを定期的に行なっていていいことがありました。
自動車を売るときにメンテナンスの頻度の履歴が買取業者でも確認できますので、あまりに点検されてない車だと安く査定されてしまうのだとか。
>>アメリカで車を売る時に絶対にやってはいけない事〜知らないと5千ドル損する〜
医療費
月458ドル。
内訳は次のとおり。
- 歯医者 : 月184ドル
- その他の病院や薬 : 月29ドル
- 出産費用 : 合計2751ドル
- COVID-19テスト : 合計185ドル
我が家みんながそれぞれ数か所ずつ虫歯を治療したので、歯医者にお金がかかりました。
出産費用は、加入している保険のカバー率がよくて年間の合計で2751ドルで済みました。また、保険会社から一部が払い戻しされたりしたので実際はもう少し安くなりました。
アジア系の赤ちゃんは黄疸が出やすいらしく、うちの子も追加治療のために医師から入院を提案されました。
数日退院が伸びたことで入院費用が少し高くなりました。
2022年は日本に入国するのにワクチンを3回受けてない人は、COVID-19テストが必要だったので証明書発行も含めて175ドル。
近所で何回かテストを受けましたが、ただ検査するだけだと無料でした。10ドルかかったときもありました。
教育費
月1104ドル。
うちの6歳の子は6月までは私立のキンダーに週5日、日系幼稚園に時短で週1日通っていて、8月からは公立の小学校に通い始めました。
公立は学費が無料なのでありがたい。
- キンダー : 1〜6月で合計9900ドル
- 日系幼稚園(週1の時短) : 1〜6月で合計456ドル
- サマーキャンプ : 7〜8月で合計1320ドル
- サッカーの習い事 : 年400ドル
- その他 : 年1182ドル
その他は先生へのクリスマスギフトやプレゼント、寄付、学校の写真、学校のイベントなどいろいろ。
我が家は2022年末に帰国したので、最後にいろんなお友達にお別れプレゼントを配ったため高くなっています。
服、美容
月202ドル。
内訳は次のとおり。
- ヘアサロン : 月64ドル
- 化粧品 : 月66ドル
- 服 : 月73ドル
夫婦で日系のヘアサロンに通ってたので美容院代が高いですが、現地のヘアカットはもっと安いそうです。
化粧品をケチると妻は生活満足度が下がるので、NU Skinというユタ州の化粧品会社のけっこういいものを使ってるようです。
2022年は子供が生まれたため、妻のマタニティウェアや新生児用の服などで被服代が多くなりました。
娯楽、旅行
月1105ドル。
日本への帰国が近かったので旅行やスポーツ観戦などこの出費はケチりませんでした。
我が家と同じように日本帰国前のラストスパートでなければ、もう少し旅行関連の支出は少ないと思います。2022年は次のとおり遊びまくりました。
- NBA観戦
- NASCAR観戦
- メジャーリーグ観戦
- アイスホッケー観戦
- アナハイム観光
- サンディエゴ観光
- ジョシュアツリー国立公園
- セコイア国立公園
- ヨセミテ国立公園
- グランドキャニオン国立公園
- イエローストーン国立公園
- グランドティトン国立公園
- アーチーズ国立公園
- キャニオンランズ国立公園
- その他(ヨガ、ゴルフ、ビーチへお出かけなどの日常的な趣味)
スポーツ観戦はなんども観に行きましたが、とくにNBAは奮発して500ドルくらいのコートに近い席で観戦したりしました。遠くからではわからない選手たちの表情までしっかりとみれて、また違った観戦体験になりました。
お金を払えばよりいい体験をというのはアメリカらしいですね。
他にも、国立公園や美しいビーチなど多くの絶景を見れました。
2022年は悔いがないよう遊びまくった結果、かなり出費はかかりましたが一生の思い出がたくさん作れました。
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アメリカのキャッシュバックサイト・Rakutenについての詳細記事を書いたので、少しでもお得に旅行やスポーツ観戦したいなら参考にしてみてください。
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その他
月1074ドル。
この項目はその他の臨時出費として以下の内訳。
- 日本へ本帰国(と一時帰国) : 合計11678ドル
- 新生児の出費(日米パスポート、カーシートなど) : 651ドル
- 洗濯機の修理 : 181ドル
- その他 : 388ドル
その他は亡くなった方へのお悔みのシンパシーフラワー、ホリディカードなどの出費。
駐在であれば、日本への正式帰国や一時帰国は会社から一部補助が出るはずです。
アメリカ生活の節約アイデア(食費の節約に有効!)
2022年以降インフレによりいろんなものがさらに値上がりしています。
特に食費、日用品の値上がりは家庭に大きく影響を与えていることでしょう。
節約術としておすすめなのが、スーパーでのキャッシュバック還元率の高いクレジットカードを使って支払いすることです。
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アメリカ・カリフォルニア在住家族の生活費(2022年)まとめ
2022年の生活費は次のとおり[1ドル=130円]でした。
- 1ヶ月 : 9,033ドル(1,174,290円)
- 1年間 : 108,394ドル(14,091,220円)
日本と比べて、アメリカ(特にカリフォルニア)の生活費は高いことがわかります。
生活費が高くて、資金ショートしてしまっては旅行などアメリカでしかできないことを楽しめなくなってしまいますので、ざっくりでも家計管理はしておくことをおすすめします。
まずはご家庭に合う節約術を編み出してみてください。
>>アメリカ生活の節約術31選【30代で5000万円貯めた僕がアメリカで使える節約術公開】
貯金が少ないと限りあるアメリカ生活でせっかくの旅行など機会を逃す可能性もあります。
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2019、2020、2021年の年間生活費もまとめてありますのでご興味があればご一緒にどうぞ。(これらの記事では投資も生活費に入れているので高くなってます)
>>アメリカ・カリフォルニア在住家族の年間生活費_2019年